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産育休も時短も前例なし!? 私に未来のない会社を辞めてフリーランスへ!

ママになって初めての転職活動

転職を決意した私は、さっそく転職サイトを利用して様々なデザイン事務所を訪ねました。正確には覚えていませんが、10社程度は行ったと思います。

好意的に話を聞いてくださる会社も多かったのですが、「ママも頑張っています!」というキャッチフレーズのデザイン事務所でさえ、産休明けのママは雇いづらいということがわかりました。

「仕事はムリさせられない」「何かあったら今の時代は会社の立場が悪くなる」という印象を多くの会社から受けました。ううっ、厳しい……。

そんな中、ある会社の担当の方が「もし、サツキさんがフリーランスになったら、仕事をお願いしてみようかな」とおっしゃってくださったのです。

フリーランス?

全く考えていなかったので、正直、とても驚きました。ですが、結果的にこの担当の方の発した「フリーランス」という言葉が、私の方向性をぐっと変えてくれたのです。

フリーランスという働き方に気づいた私は、「正社員」だけではなく、「業務委託」という募集の会社も受けるようになりました。

「これから、フリーランスになることも視野にいれています」と伝えると、数社の方が「フリーランスになったらお願いしたい」と言ってくださるのです!

私が、フリーランスのデザイナーに!?

悩みました。怖い気持ちもありました。

でも。

今の会社にいても、未来はないことは明確。

だったら、挑戦してみてもいいかもしれない。

まずは半年くらい、フリーランスとしてやってみよう。

ダメだったら、もうデザイナーにはこだわらず、正社員でも派遣でも何でもいいから私ができる仕事を探そう!

こうして私は会社を辞め、フリーランスのデザイナーとして新しい一歩を踏み出す決意をしたのです。

日中は仕事探し、深夜にスナックでバイト

会社を辞めて、フリーランスに転身! そして、早速仕事がドカドカ……というわけでは、もちろんありません。

仕事がないので、収入もありません。

そこで、フリーランスとしての仕事が軌道に乗るまでは、バイトをしようと考えました。

とはいえ、日中は仕事探しをしたり、異業種交流会に顔を出してみたりと自分にできることから活動をはじめていたので、日中にバイトを入れてしまうと、いざ仕事の依頼が来たときに対応ができません。

日中にバイトができないなら、夜しかない!

短時間で効率よく稼ぐには……スナックだ!

ということで、日中にデザイナーとしての仕事を探し、子どもを保育園に迎えに行って、帰宅後にご飯・お風呂・寝かしつけを終えたら、着替えて、メイクをして、夫に子どもを託してバイト先のスナックへ!という生活が始まりました。

何やってるんだろう、私

スナックでの勤務は深夜0時〜朝5時という約束だったのですが、「お客さんがいる間はお店を閉めない」という暗黙の了解があり、朝の8〜9時ころまで営業する日も少なくありませんでした。私も、お店が閉まるまでは帰れません。

お酒をガンガン飲まされることもありました。理由もなく、怒鳴られることもありました。

身体の中からお酒が抜けないまま、もうすっかり明るい時間に自宅に帰宅すると、ちょうど夫が息子を連れて保育園に行くところに遭遇するという日もありました。

……何やってるんだろう、私。

夜のスナックのバイトを始めて1カ月たったところで、精神的に限界になりました。でも、この1カ月間で、少しずつデザインの仕事をもらえるようになってきてもいたのです。

よし、夜のバイトはここまでだ。あとはフリーランスのデザイナーの仕事一本で頑張ってみよう。

私は、再々出発をすることにしました。

SNSで仕事が来る時代

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