『[前編]意思の疎通ができるようでできない2歳児との毎日』の続きです。
娘が4歳になった今、私なりにイヤイヤ期を振り返ってみて思ったのは、2歳にもなると自由に動き回れるようになるんだけど、「危ないこと」を「危ない」と依然としてわかってくれないこと。それに尽きるんじゃないかと……。
■時間が解決してくれる?
わが家の場合、「じゃあ当時どうしたらよかったのか」と思い返しても、これといって効果的な対応策はなかった気がします。
母にも「大変な時期よね、でもそのうち終わるから」なんて言われても、なんだか信じることができず、「そんなことより今が大変なんですけど~~!」なんて思ってしまったり。
同じく育児をしている友だちは、いろいろ話せる心強い存在でした。育児の悩みを話したり、励ましあったりして、いつも助けてもらいました。
でも、子どもの成長や性格は人それぞれ。
早くできている子を自分の子と比較してしまったり、友達のようにうまく育児ができないことを気にかけて、ますますふさぎ込んでしまうことももちろんあります。
何気ない励ましのひと言を深読みして、なんだかいやなことをされたかのように受け取ってしまったりすることもありました。
タイプにもよると思いますが、うまくいかなくてふさぎ込んでいるときは、物事を被害的に受け取る傾向があるので、私の場合、用事・目的がある場合を除いては、外に出るのははほどほどにしておいたのがよかったのかもと思いました。
せっかくの貴重な育児仲間を、一時期な被害妄想で失ってしまったらもったいないですもんね!
そんな時、やはり一番頼りになったのは、同じ目線で育児をしてくれた主人の存在でした。
休日になると主人が子どもを見てくれるので、一日べったりしていると「何がどう大変なのか」を身をもって理解してくれましたし、そういう本音を吐き出せる存在だったと思います。
「これは、本当に大変だね……、平日ひとりで見てくれていてありがとう」と言われたときの、嬉しかったこと!
それから、「常に離れることができない」仕事のない日は、子どもとの関係が煮詰まってしまってはマズいと思い、一時保育を使ったり、たまには親に預けたりしてリフレッシュの時間を設けたりしました。
それは、精神衛生上とても効果的だったように思います。
あれだけ煮詰まっていて、もう離れたい!と思っていても、離れてみると意外と寂しく思ったり、リフレッシュしたあとは、嘘のように子どもがかわいく感じたりと、いい効果がたくさんありました。
とはいえ、一時保育はあまり使えませんでした。
とにかく、予約が面倒。
月初めに予約合戦の電話をしなくてはいけないし、お金は事前振り込みだし、持ち物に名前をかいて用意しなくちゃいけないし……。せっかちな私にはあまり合わないシステムだったようです。
■いつの間にか過ぎ去った
そんなこんなで、これといった解決策もないまま、時間だけが過ぎていき、当時あれだけどんよりしていた日々もいつの間にか過ぎ去っていったのでした。
なかなか喋らなくて、一体いつになったら喋るの?なんて思っていたけれど、いつの間にか「少し黙っていてくれないかしら」なんて思うほど、絶え間なく話すようになりました。
今思い返せば、結局は自分の気持ちに振り回されていたのかな、と思います。
「今は大変だよね、でもいずれ終わるから」
本当にその通り。
でも、大変な時はそんな風に言われても、そう思えない。
うまくできなくて自己嫌悪、母親に向いてないのかな……なんて考え込む、ふさぎ込む。
それが普通だし、それでいいんだと思います。少なくとも私は、解決しませんでした。
大事なのは、「無理に解決しようと思わないこと」。
「これはきっと私がどうにかすれば解決するのだ!自分の頑張り不足なんだ!」と思わないことなのかな、と思います。
そして、いつの間にかその悩みは消えてしまっていることもあるんです。
まさに「時間が解決」してくれるということですね。
特に育児には、成長段階があるという点で、そういう場面が多いように思います。
■きっとまた、新しい壁にぶつかる日がくる。それもまた、育児
特に情報の多い現代ですから、つい、ふと調べては情報に振り回されてしまうこともありますが、うまくいかないなら、うまくいかないなりに、それなりに日常をなんとか回していく。
それでもなんとか最低限回してさえいれば、解決に向かっていることもあります。
私も育児をしていれば、きっとまたそんな状況に直面することが少なからずあると思いますが、ただ「解決する」ということにこだわらず、「時間が解決することもあるから」と、腐らず、焦らず、頑張っていこうと思っています。
でも、もちろんこれは私と娘のケース。
各家族で家庭環境や性格も違うので、すべての人に当てはまることではないと思います。
特に何か対策があったわけではないので、方法としては参考にならないかもしれませんが、「こういうケースもあるんだな」というご参考になれば嬉しいです。
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