0~1歳育児で私が大きく悩んでいたことのひとつが、「なんで泣いているのかわからない」ということでした。
新生児育児ってなんだか余裕♪ と思っていたのは生後数日だけ。
その後は、ちょっとしたきっかけですぐに泣く、泣いたらなかなか泣き止まない、寝ない、寝てもすぐ起きる……。
ただでさえ要領の悪い私は、初めての育児で右往左往でした。
我が子をほぼ一日中抱っこして、頻回授乳(哺乳瓶拒否のため母乳育児でしたが、分泌が良くなく頻回でした)、1日6~7回の下痢(生後1カ月半で胃腸炎にかかり生後半年まで下痢気味でした)。
うん○漏れで汚れる肌着、1日3回飲ませる整腸剤……、寝不足で朦朧とし無表情になっていく私。
息子が泣く理由として思い当たる節がいっぱいあり、せめて、なんで泣いているのかがすぐわかればなぁ……という思いが常にあったのです。
そんなとき、ふと思い出したのが、私が妊娠中に会った1歳の男の子とお母さんのこと。
その男の子はまだお話はできませんでしたが、お母さんに向けて何か手振りをすると、お母さんには「お水が欲しいのね」「これ、終わりにしたいのね」とわかるようなのです。
興味がわいて聞いてみると、それがベビーサインでした。
まだ話せない子どもが、身振り手振りで意思伝達するコミニュケーション手段、いわば赤ちゃん用の手話なのだそうです。
そこで、私はそのお母さんにベビーサインの本を紹介してもらい、ベビーサインを勉強することにしたのです。
●紹介してもらった本
▲赤ちゃんとママのベビーサイン―お手てで話すともっともっと楽しくなるよ! (セレクトBOOKS)
動作が大人と子どもの写真付きで説明されており、とてもわかりやすい本です。
スタートは0歳7カ月頃でした。はじめのうちは、息子は手振りを真似できないので、「おっぱい飲む?」「抱っこしたいの?」などといいながら私がサインを見せていました。
●最初に覚えられたサイン
・もっと(両手の指をすぼめたままトントンと触れあわせる)
・おっぱい/授乳(手をグーパーする)
・おしまい(両手を胸の前であわせる)
・抱っこ(両手を前にさし出す)
この4つは生活の中でよく出てくるので、息子も他のサインより早くできるようになりました(0歳10カ月くらいのとき)。
特に「おしまい」は、満足して終わりというときだけでなく、今していることが不快な時や、もう帰りたい、やめたい、ご馳走さま、などのときにも教えてくれるので便利でした。
おっぱいのサインである、手をグーパーする運動は、握ると音の鳴るおもちゃを自分で鳴らせるようにしていたらできるようになりました。
本には、動物や食べ物の名前などたくさん紹介されていましたが、生活や息子とのやりとりのなかでよく出てくるもの・教えて欲しいものだけを使いました(私が覚え切れないこともあって(^^;)
他に覚えたものは、「手伝って/助けて」「おでかけ」「お風呂」「お茶/お水」「痛い」「おうち」などなど……。
手振りが難しく息子が真似できなさそうなものは、簡略化したものを作ってみました。
サインに慣れた息子が夜に窓の外を指して「ねんね」(太陽が寝てるよ)と言ったり、黄色の長いブロックを「バナナ」と言ったり、息子の考えていることがわかり息子とのコミニュケーションが面白くなりました。
1歳半頃になると、起き抜けに「おはよう・ごはん(ほしい)」などと言葉混じりにサインで教えてくれるようになり、泣く代わりに意思を伝えてくれることが多くなって「なんで泣くのかわからない」という状態は少なくなりました(この時期イヤイヤが出現し始めてよく泣くことは泣いていましたが、理由が分かるという点では対処しやすかったです)。
今息子が喋り初めてわかったのは、息子って他の子に比べて繊細で慎重(悪く言えば神経質?)かもしれないということでした。
「これ何の音(におい)?」「◯◯が怖いよ」「こういうふうにしないで」など不安・不快なことを良く伝えてきます。
こういう多くの思いを、赤ちゃん時代は泣いて表現してたんだなぁ~そりゃあれだけ泣くわな。と振り返って思います。
ベビーサインの無料体験が各地のベビーザらス、イオンなどで開催されているので、興味のある方は一度参加されてみるのもいいかもしれません。
頭の上で手をグーパーして「電気」のサイン。明るいね、と言っています。
【関連サイト】
自宅でベビーサインをはじめたい方にオススメ!!ジェスチェーを使って赤ちゃんとおはなし♪【送… |