ほんの数日前、2歳の息子が火傷をしました。
そこで今回、親が目を離したことによる火傷という、あってほしくないことが起こってしまったときの我が家の対応と、その後病院の先生や保育園の先生に伺った話を前編・後編でレポートさせていただきます。
息子が寝る直前のことでした。
夫にお茶を煎れるついでに自分の分も煎れて、それをテーブルに放置していました。
その湯のみを腕で押したらしい息子。湯のみが倒れ、腕に熱いお茶が掛かってしまったようなのです。
尋常ではない「ワーッ!!」という悲鳴で振り向くと、あまりの熱さに飛び上がっている息子。
心臓が止まる思いでした。
息子のただならぬ様子を見た私と夫は、大慌てで服を脱がせ、身体を強張らせて大泣きしている息子を抱えて台所の流しで水をザブザブ流し掛けました。
何が起きたのか分からない息子は顔をグチャグチャにして泣き、火傷したと思われる箇所を見ると肘と手首のちょうど真ん中辺り直径3~4cmほど皮膚が剥けていました。
2歳児の腕の3~4cmは、なかなかの範囲です。
息子の腕に濡らしたタオルで巻いた保冷剤を当てて、「#7119」に電話をかけ、
- 2歳児
- 男子
- 10分前
- お茶を倒して腕にかかった
- 3~4cm皮膚がめくれている
ということを伝えました。夜間救急で診てもらえる皮膚科を3箇所紹介してもらったので、順々に電話をしていきました。
自宅から一番近い総合病院では、夜間救急では「2歳児に使える薬がない」と言われ断られました。
次に、少し遠い大学病院に電話をしたところ、すぐに来てくださいと言っていただけたので、タクシーに乗り30分ほどで病院に到着。息子は病院に電話をしている間に眠ってしまっていました。
病院で患部を診てもらったところ、皮膚が剥けているので「2度の火傷」と診断されました。
火傷は全部で3度のレベルで分けられ、1度は日焼け程度、2度は表面の皮膚の更に奥、真皮まで到達している火傷。そして3度になると入院が必要な状態とのこと。
でも2度にも、軽い2度と重い2度があるようです。息子の2度は、「今のところどちらの2度とも言えない」と言われました。
ひとまず炎症を抑える塗り薬を塗ってガーゼを巻いていただき、炎症を抑える薬と皮膚の再生を促す薬を処方されて帰ってきました。
翌日は保育園を休み、大学病院で処方してもらった薬を持って近所の皮膚科に今後の治療の相談に行きました。患部を診てもらったところ、軽い2度であろうと診断されました。
服の上からでなく、直接皮膚にお湯が掛かった場合はすぐお湯が流れるため一瞬にして温度も下がり、あまり悪化しないそうですが、服の上から掛かった場合、熱湯がずっと皮膚に触れたままになるので酷い火傷になってしまうそうです。
治療の方向としては、通常2度の火傷の場合、自然に皮膚が再生するのを待つしかなく、傷口から菌が入らないようにサポートするだけの治療になるとのこと。
今回、夜間救急で行った大学病院が処方してくれた薬は、皮膚の再生を助ける最新の薬だったようで、化膿止めは内服薬にし、患部に付けるのはその薬だけで治療していくことになりました。
このあとの治療の様子と、怪我の経過、やけどをした時の対処法として保育園の先生にもらったアドバイスは、後編「保育園の先生に聞いた対処法」でご紹介します。
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