むすめのRSウイルス体験記の「前編」では、むすめの風邪発症からRSウイルス陽性判明、そして入院までの経緯をご紹介しました。
(前編はコチラから > 『発症から完治まで約1カ月! 0歳9カ月で初めての入院「RSウイルス」体験記[前編]RSウイルスってどんな病気?』)
後編では、入院中にどのような処置がされたか、また退院後の様子をレポートします。
▲入院当日のぐったりなころ。酸素マスク、点滴、モニター。管だらけ…。
翌日からは、ここに心臓モニターも加わりました。
入院中は、
- 酸素マスクを装着して血中酸素濃度を安定させる
- 母乳も離乳食も胃に入れると嘔吐を繰り返すので、栄養と水分を補給する点滴を24時間行う
- 血中酸素濃度を測るモニターをつけ24時間監視する
- 一般的な風邪薬(咳を和らげる、熱を下げる)を飲んで、症状が和らいでいくのを待つ
- 流行性の病気なので隔離の無菌病室、面会は両親のみ
- 2日目以降は(隔離・無菌の)集合病室だったため、そばに保護者や看護師のいない間は心臓のモニターも付ける(初日は個室だったので部屋自体にモニターがあった)
こんな状態で、病院のベッドで過ごしました。
隔離された無菌病室への入室時には、手を洗ってアルコール消毒、使い捨てのゴムの手袋と不織布のガウンとマスクを装着することが必須でした。
退室時は、ゴム手袋とガウン、マスクを捨て、手を洗ってアルコール消毒をします。
▲ゴム手袋を通してむすめの身体に触れることの切なさといったら…。
入院から数日経つと、笑顔が戻ってきました。
▲ベッドの上で絵本を読んだりおもちゃで遊ぶとき、心臓モニターの線がじゃまだったね。
でも、むしり取ったりすることなく、よく頑張りました。
笑顔が見えてきても、まだまだ咳は出るし、食欲はないようで離乳食はまったく食べませんでしたが、満足いくまで母乳を飲んでも吐かなくなりました。
むすめの場合は、
- 咳が落ち着く(減る)
- 母乳を満足するまで飲んでも吐かない
- 血中酸素濃度が95%以上で安定する
これをクリアーした1週間後に、やっと退院となりました。
▲自宅に着いたとたん、表情が柔らかくなりました。
おかえり!
やっぱり、おうちがいいね♡
医師から、「RSウイルスの場合、退院=完治、ではなく、退院=緩和、なのでしばらくは安静に」という説明にもあった通り、退院後もしばらくは浅い咳を1日中していて、苦しくて泣いてしまうこともありました。
数日後にわかったことですが、このとき、すでに軽い気管支炎に移行していました。
そして、症状が完治するまではRSウイスルを拡大させてしまう恐れがあります。
そのため、家の中ですごしたり、お友達のいない時間を見計らって公園を少しお散歩する程度の生活を、2週間ほど続けました。
当時、近い月齢のお友達や保健師さんのいる「子育て広場」の広いスペースで遊ぶことが好きだったむすめにとって、狭い自宅でいつもと同じおもちゃばかりに囲まれた日々はなかなかストレスフルだったようでしたが、(親子ともに)なんとか乗り切り、RSウイルスに別れを告げました!
振り返ってみると、風邪の初期症状に気づいてから、RSウイルスが判明し、その後、咳が全く出なくなる状態まで、約1カ月間かかっていました。
入院するほどの症状が出ていなかったら、「ちょっと風邪っぽいんだよね〜」なんて言いながら、子育て広場やお友達のおうちで遊んで、RSウイルスを拡大させてしまっていたかもしれません。
ウイルスに感染しないためには、無菌状態の自宅にこもって過ごせばよいのだ!とは思うのですが、そういうわけにもいきませんよね。
スーパーにお買い物に行く必要だってあるし、宅配の方がウイルスを運んでくる可能性だってある。
もちろん、外で働くパパが運んでくることも。
それに、ベビーだって(もちろんママだって)、そとの空気を吸いたいし、遊びにだって行きたい!
mama記者・おぐあやさんの記事2本「インフルエンザの感染経路と予防」「ノロウイルスと手洗い方法」を参考に、ウイルス感染の予防と拡大させない努力を、みんなでしていきながら、ウイルスが蔓延する冬を乗り越えましょうね!
*本記事は、担当医の言葉の引用と、入院中に独自に調べた内容をもとに構成した病気の「体験記」です。そのため、すべての方にあてはまる内容ではないことをご了承ください。体調に不安を感じたら、かかりつけ医にご相談ください。
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