先日のインフルエンザ記事(冬の病気に打ち勝とう![01] インフルエンザの感染経路と予防)に続き、今回は【ノロウイルス】についてです。
ノロウイルスはウイルスが口から入ることにより感染しますが、食物や水に含まれるウイルスだけではなく、感染者の便や吐物に含まれるウイルスによる汚染、あるいは空気中に舞い上がったウイルスを含む飛沫を介した二次的な感染があります。
<感染を予防するには?>
まずは何といっても手洗いです!
もし周りに感染してしまった人がいて汚物を処理しなければいけない時は、必ず手袋・マスクを使用し処理を行ってください。
<汚染された物の処理ってどうすれば良いの?>
ノロウイルスの消毒方法は二つあります。
(1)加熱:85度で1分以上
家での場合…カーペットなどはスチームアイロンで1か所あたり2分間程度加熱。
(2)塩素系漂白剤の次亜塩素酸ナトリウム
家での場合…衣料用や台所用の漂白剤(次亜塩素酸ナトリウムのもの)を希釈。
*市販の物の濃度は約6%。付属のキャップが20mlのものであれば2Lの水に約2杯半ちょっと。30mlのキャップであれば約1杯ちょっとを入れれば大体0.1%の次亜塩素酸ナトリウムになります。
※ここで注意!
予防として次亜塩素酸ナトリウムで家の中を消毒することもできますが、濃度が違います。環境の消毒に使うのは、より濃度の薄い0.02%のものを使って下さいね!
なお、インフルエンザなどには有効とされるアルコールも、ノロウイルスには効果が無いとされますので、入念な手洗いを基本としましょう。
というわけで、ここで改めて、手洗いについて考えてみましょう。
手洗い、ササッとしていませんか?
手洗いはしっかり行うと、20秒~30秒近くはかかるものなのです。
以前、手の洗い残し検査を以前したことがあるのですが、丁寧に洗ったつもりでも洗い残しが結構あってショックを受けました。一般的に手の洗い残しが多い部分は指先(爪の部分)、指の間、親指の裏側、しわ部分、手荒れ部位と結果が出ています。
<手洗いの手順とポイント>
- 手のひらを合わせよくこする
- 手の甲を伸ばすようにこする
- 指の間を十分に洗う
- 指先、爪の間を入念にこする
- 親指と手のひらをねじり洗いする
- 手首も忘れずに洗う
目に見える汚れでなければ擦り込む消毒用アルコールも効果的です。
十分な量を手に取り、手洗い残ししやすい場所を中心に約15秒、両手を擦り合わせてください。
<ミニ情報:15秒ってどれくらい?>
「どんぐりころころ」「あめふり」「かたつむり」などの歌が15秒の目安になるとのこと。
お子さんと歌いながら消毒できそうですね!(我が家は「どんぐりころころ」では踊ってしまうのでダメでしたが…)
あとは、手荒れ部分もばい菌がたまりやすいので、日ごろから手荒れのないようケアしておくのも大切です。
誰もが知ってる、やってる手洗い。
しっかり行わないと予防にはなりません。意識しながらやってみてくださいね!
今回も厚生労働省のホームページを参考にしています。詳しく知りたい方はぜひ見てみてください。
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