結婚したから保険に入らなきゃ。子どもが生まれたから保険を見直さなくちゃ。
そう考える人は多いと思います。でも、なんで結婚したら、子どもが生まれたら保険を考えるのでしょうか? そこで、今回から数回に分けて保険についてお伝えしようと思います。
病気、事故、自然災害……、人生には色んな不安(リスク)があります。そんな不安に対して、病気にならないように健康診断を受けたり、事故に遭わないように歩道のある道を選んだり、災害に備えて避難訓練をしたり、というように、皆さんも色んな備えをしていると思います。そして、リスクに対してお金の面での備えになるのが保険というわけです。
保険には、どんな不安に備えるかによっていくつかの種類があります。
- 死亡への不安 → 生命保険(死亡保険)
- 病気やケガへの不安 → 医療保険(入院保険)
- 事故や災害への不安 → 損害保険
この他にも、子どもの教育費に備える学資保険や、老後の生活費に備える個人年金保険、介護費に備える介護保険、病気やケガによる長期入院や長期療養によって働けなくなるリスクに備える就業不能保険などがあります
色んな保険がある中で、結婚や出産を機にまず考えるのは生命保険(死亡保険)だと思います。死亡保険というのは、保険の対象者(被保険者:ひほけんしゃ)が亡くなった場合に保険金が受け取れるものです。
つまり、自分に万一のことが合った場合に、残された家族の生活を金銭面で支えてくれるのが死亡保険、というわけです。
でも保険って、どれくらい入っておけばいいの?
死亡保障がどのくらい必要かは、その人(例えばパパ)が亡くなった場合の、残された家族の生活を想像して考えます。
こんなこと、縁起でもないし、あんまり考えたくないですよね。だけど、一度機会を作ってしっかりと考えて備えておくことで、それ以降の心配事を減らして、家族との時間を楽しむことができるようになります。
パパに万一のことがあったら……。当然だけどパパのお給料は入ってこなくなるし、社宅からも出て行かなくちゃ。そうなったら実家に帰ろうかな。実家に帰るなら車はいらないかも? ……と、こんな具合です。
そして、想像した生活に合わせて、残された家族の「一生分の支出」と、「一生分の収入+今ある貯蓄」を計算します。
「一生分の支出」から「一生分の収入+今ある貯蓄」を引いた金額(つまり不足分)を「必要保障額」といい、これが保険金額の目安になります。
ちなみに、もし「一生分の支出」よりも「一生分の収入+今ある貯蓄」の方が多い場合は、保険の必要性は低いといえます。
パパのお給料がなかったら、他に収入なんてないし暮らしていけない! もしかして、すっごくたくさん保険に入らなくちゃいけないの? という人もいると思いますが、大丈夫。心強い味方がいます。それについては次回お伝えしますね。
(mama記者・宮野真弓)