さてさて、前回に引き続き、学資保険以外で教育資金を準備する方法についてお伝えします。
(1)積立預金
預貯金のメリットは、手軽にできて、お金を使う時期、金額、目的が自由なこと。
さらに、貯蓄ペースの変更もしやすいので、家計に余裕のある時期は多めに積み立てて、ちょっとしんどい時期は金額を減らす、なんてことも簡単です。
デメリットは、利率が低いことと、計画的に貯めるのが難しいこと。
生活費から残った分を預金、とか別口座に自分で入金をするとなるとなかなか貯まりません。
そこで、生活費とは口座を分けて、給与天引きや自動振替を利用して強制的に積み立てるしくみを作ることを強く強くオススメします。お勤め先に財形制度がある人は、それを使うのも手ですよ。
一般に、子どもが小学校に通う間がお金の貯め時といわれています。ぜひこの時期にはプラスαで頑張ってみてください。
(2)個人向け国債
みなさんご存じのとおり、国の借金です。難しそう、ちょっと不安、と思う方もいるかも知れませんが、そんなことありません。
個人向け国債は、証券会社だけでなく銀行、ゆうちょ銀行、信金、JAなど、いろんな金融機関で買えます。金額はなんと1万円から!
そして、1年間は原則として中途換金ができませんが、1年以上保有すれば、中途換金する場合に国が元本を保証してくれます。
買えるのは年に4回なので積み立てには向いていませんが、お誕生日やお年玉などでまとまったお金をもらったときなんかに少し買ってみるのもいいかも知れません。親子でお金の勉強をするいい機会になりますよ。
(3)投資信託
投資信託とは、たくさんの投資家からお金を集めてそのお金で運用のプロが色んな商品(株や債券など)に投資をして、その運用成果が投資家に分配される商品です。
メリットは、プロが運用することや、少額で分散投資ができること。最近はネット証券などで月々500円から積立投資ができるところもあります。
一部の投信直販会社では、子供名義での積み立ても可能です。上手に使うことで、親子で新聞を読んだりお金の勉強をする材料にもできますよ。
気を付けないといけないのは、元本保証がないことです。
特に教育資金は必要な時期や金額がある程度決まっていて大きく元本割れしてしまっては困るので、比較的安全性の高い商品を選ぶこと、少しの額で定期的に積み立てること、投資信託だけで教育資金を準備しようと思わないこと、などに気を付けてくださいね。
投資信託を選ぶときには、どんな商品に投資をするのかや、どんなときに値段が動くのか、買うとき、保有中、売るときの手数料はいくらかかるのか、などの商品のしくみをしっかりとチェックすることが重要です。
教育資金の準備方法としていくつかの方法をご紹介しました。
大事なのは、まず家族で話し合って、計画的に準備をすること。
そして、何度も書きますが、ひとつの商品ですべてを準備しようとはせず、一部は学資保険、余裕があるときはプラス貯蓄、というように家計に変動があった場合にも柔軟に対応できるようにしておくことです。
それぞれのご家庭に合った無理のない方法で教育資金を準備できるといいですね。
(mama記者・宮野真弓)
※なお、本記事は、あくまで情報提供を目的としたものであり、契約その他の行動を勧誘するものではありません。商品の選択、契約などにかかる最終決定はご自身の判断でなさるようお願いいたします。