教育資金の準備方法といえば、まず学資保険が思い浮かびますが、他にも、いろんな方法があります。
今回は教育資金の準備方法として最近よく使われるようになった
低解約返戻金型(ていかいやくへんれいきんがた)終身保険・定期保険
についてお伝えしますね。
まず、この商品は、「終身保険」「定期保険」と付くように、被保険者が亡くなった場合に保険金がもらえる生命保険の一種です。
それに、低解約返戻金型(ていかいやくへんれいきんがた)というのが付いています。
保険を解約したときに戻ってくるお金のことを、「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」と呼ぶのですが、この商品は、
保険料を払っている間に解約すると解約返戻金が低いですよ
というしくみになっています。
だから「低解約返戻金型」。
保険料の払込期間中に解約した場合、解約返戻金は払った保険料よりもかなり少なくなります。
では、保険料の払い込みが終わったらどうなるのか?というと、通常の保険よりも解約返戻金の額は多くなり、払い込んだ保険料よりもたくさん戻ってきます。
この、払い込んだ保険料よりもたくさん戻ってくる解約返戻金を教育資金として使おうじゃないか!という発想です。
さらに、教育資金として使う必要がなければ、いざというときの保障として解約せずに残しておけばいいですし、住宅のリフォームや子どもの結婚資金など、別のタイミングで別の目的のために解約することもできます。
ポイントは
- 保険料の払込期間を短めに設定すること(10年~15年)
- 保険料の払込期間中は解約しないこと(解約せずに続けられる金額で契約すること)
- 死亡保険金額ではなく、教育資金として必要な時期の解約返戻金額を見ること
また、学資保険は満期がくれば自動的に満期保険金が指定口座に振り込まれますが、低解約返戻金型の保険を使う場合は、自分で解約手続きを取らないといけない点にも注意が必要です。
商品の特徴をよく理解したうえで、選択肢のひとつとして考えてみてくださいね。
(mama記者・宮野真弓)
*次回予告*
連載「ママが知りたいお金の話」第5回は、今回の続きとして、
「教育資金、どうやって準備する?~学資保険以外の方法(2)」
を予定しています。お楽しみに!
※なお、本記事は、あくまで情報提供を目的としたものであり、契約その他の行動を勧誘するものではありません。商品の選択、契約などにかかる最終決定はご自身の判断でなさるようお願いいたします。