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母親3年目。闇のような子育て期から抜け出せたあの日を振り返る[3]1歳の子どもと気持ちを共有するために(全4回)

←第2話:1歳5カ月、初めての「イヤイヤ」に遭遇して

1歳5カ月で訪れた息子の激しいイヤイヤに私は、途方に暮れていました。

どうすればいいのか解決策が知りたくて、探し回ったあげくようやくたどり着いたブログが「保育士おとーちゃんの子育て日記」です。

今回はそこから学んだ息子との関わり方をお話したいと思います。

子どもと喜怒哀楽や発見、感動を共有する

ブログでは、「心のパイプをつなげる」という表現が出てきます。

「心のパイプをつなげる」とは、嬉しい、楽しい、気持ちいい、悲しい、嫌だ、など様々な気持ちを共有していくことだと私は解釈しています。

1歳の子どもと、気持ちを共有するには?

まずその1つとして、私は発見のスピードを息子に合わせるようにしました。

例えば散歩のときに犬を見つけると、今までは私が先に「犬がいるよ」と教えていましたが、息子が発見するまで私は気づかないふりをするようにしました。

息子が「わんわん!」と気づけば私も「あ、ほんとだ、わんわんだ!」と一緒に喜び、気づかなければそのとき息子が見ているものを私も見るようにしました。

コップに水を注ぎたがることや鍵を開けたがることも、家でなら好きにやらせました。

水を入れるコップは割れないプラスチックのものを用意し遊び用にしました。

濡らしたくないものは、その時だけ洗面所から撤去し(またはお風呂でやり)、それ以上注ぐとこぼれるというのも、息子にとってはやらなければ分からないことなので口は出しません。

息子がこぼれるのを発見したら、「うわぁ!お水がこぼれたね」と私もびっくりしながら言い添えました。

すぐに「下がぬれているね」と言ってしまいそうになりましたが、息子が床が濡れていることに気付いてないのでグッとこらえ、彼の一生に一度の『こぼれた水で床が濡れる発見』を奪わないようにと気を遣いました。

他にも、美味しいものを美味しいねと言ったり、転んだら痛かったねとさすったりしました。

目に見える変化が生まれた

意識していたら、ものの数日で目に見える変化がありました。

息子は、自分に付き合ってくれる・寄り添ってくれる時間ができて余程嬉しかったのか、親からみて可愛いと思える言動が増えました(私の意識が変わったことで、今まで見過ごしていたそれらを見つけられるようになったのかもしれません)。

そしてこの「可愛い」という思いこそが、何よりのエネルギー源であり、同時に息子との関係が好転していくきっかけになったのでした。

大人がされて嫌なことは子どもにもしない

好奇心旺盛な1~2歳代。

物が倒れたり壊れたり潰れたりするのも、危険がなく他人の迷惑にならない限り、そのあんばいを息子自身に経験させるようにしました。

液体をこぼす経験したことがないのに「こぼれるよ!」と忠告したところで、意味は分からず、自分のやりたいことを阻害されているようにしか感じないと思ったのです。

また、意識しておかないと先回りして結果を教えてしまいそうだったので、それをぐっとこらえることで私は私で「待つ」「見守る」経験を積んでいたような気がします。

大人でも、何かしようとするたびに「こぼれそうだよ」「こうしたほうが早いよ」などと言われていたらウンザリします。

その、「大人(自分)でもされたら嫌だ」という感覚はとても役に立ちました。

自分でやりたいのに任せてくれない、言ったことを信じてくれない(受け止めてくれない)、持ち物を勝手に使われる、口で注意すればいいものを黙って手を押さえつけたりされる、など、私だったら嫌だなと思うことは息子にも極力しないよう心掛けました。

子どもだから多少は良いだろうと見くびることを止めて、相手が大人だったらこんな風にするかな?と自問自答していました。

→第4話:母子関係の再構築、そしてこれから。

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