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海外子育て事情のぞき見隊 [2] 香港でのお手伝いさん事情

 

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こんにちは! 現在、主人の仕事の関係で香港に住んでいるmama記者・riez00(りえぞう)です (前回のレポート「海外子育て事情のぞき見隊[1] 香港で一時保育を利用してみました」)。

 

2人目妊娠中の現在、我が家では住み込みのお手伝いさんを雇っています。写真は、プレナーサリーの帰り道、小雨が降ってきたのでカーディガンを頭にかぶった息子を抱っこしてくれているお手伝いさん。

 

来たばかりの頃はびっくりしたけれど、香港では住み込みのお手伝いさんを雇うのは、特に共働きの家庭にとってはかなり一般的なこと。今回は、そんなお手伝いさん事情をレポートします。

 

まず、香港でこれだけお手伝いさんが一般的な理由のひとつは、気軽に雇うことができる価格であることが大きいといえます。

 

実際は経験や雇用条件によって異なりますが、2014年1月現在、政府が定めている住み込みの外国人ヘルパーの最低賃金は、月に5万円ほど。2年契約で「契約が満了したら出身国への帰国費用を出してあげなければいけない」「お手伝いさんのための保険に入らなければいけない」など、多少の必要経費はかかりますが、共働き家庭ならばそんなに出すのが難しい額ではないでしょう。

 

次に、12歳以下の子どもをひとりにするのは法律違反であること。もし公園や家で、子どもをひとりにしていることがわかったら、親は監督不行き届きという罪状に問われます。ということは、学校や習い事など、12歳以下の子どもがひとりで行動することは許されないということ。必ず大人の送り迎えが必要→子どもが複数いると親だけでは大変、となるわけです。もちろん、じじばばに頼むという手もありますが。

 

外国人のお手伝いさんの中で一番多い出身国はフィリピン、次にインドネシア。インドの方もたまにいるらしいです。

 

どうやって探すのかというと、お手伝いさんを紹介してくれるエージェントに頼んだり、顔写真やプロフィールを見られる(連絡先を手に入れるのは有料)サイトで探したりします。
が、残念なことにトラブルもけっこうよく聞くので、ネットで探すのはちょっと怖いな……と思い、わたしは仲良しのお友達が雇っているお手伝いさんに知り合いを紹介してもらって、面接することにしました。

 

フィリピンから出てきたばかりの彼女は30歳。ふたりの子どもがいて、香港には慣れていないけれど、素朴な印象で信用できそうだな……と、彼女に決めました。

 

初めてのお手伝いさん、しかも住み込み(基本的に、外国人ヘルパーの場合は住み込みでないと違法)、その上英語でやりとりしなくちゃ! などなど、最初は不安も山積みだったのですが、来てみてもらうと本当に助かることが多くて、不安も吹き飛んでしまいました。

 

幸い、今住んでいるマンションはお手伝いさん用のスペースが台所についている間取りなので、お互いのプライバシーが保たれています。気になっていた英語も、お互い完璧ではないので、なんとかなっているかな、という感じ。もちろん未だに苦労している部分ではありますが。

 

息子も最初はお手伝いさんがベビーカーを押すだけで怒っていたのが、一緒に遊んでもらうとすぐになついて、今ではとても仲良しです。

 

各家庭でお手伝いさんにやってもらうことは違いがあると思いますが、我が家ではお料理は基本的にわたしがやっていて、それ以外の家事と息子のプレナーサリーの送り迎えをお手伝いさんにお願いしています。毎週日曜日と、香港の休日はお手伝いさんのお休みの日。

 

フィリピンから出てきたばかりの彼女は、香港の冬初体験。正直日本の冬に比べたら暖かいのですが、それなりに寒くなるので、かなり驚いていました。そんな異文化を感じる色々も、日々ちょっぴり楽しませてもらっています。

 

まだ雇ってから4か月ほどなので、これから出てくる問題もあるかもしれませんが、上手に関係を築いていけたらいいなあ。

 

そしてtwitterを見るたびに、日本の忙しいママさんたちのために、日本でももっと気軽にお手伝いさんを雇えるようになればいいのになぁ、と心から願っています。

 

というか、日本でもし同じぐらいで雇えるなら絶対連れて帰ってバリバリ働くのに~。なんてね。いや、けっこう本気です!

 

 

(mama記者・riez00(りえぞう))

 

 

 

 

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