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冬に大流行のノロウイルス〜感染の原因と対策を知ろう[その3:嘔吐物などで汚れた物の具体的な処理方法](全4記事)

 

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全4記事でお届けするノロウイルスの原因と対策についての記事。[その3]では、状況に応じた具体的な汚物処理の方法を紹介します。

 

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ここでは、

 

すべてに共通する注意点は以下です。

  • 使い捨てのマスク・手袋・ガウン(エプロン)を着用し、毎回交換する
  • 金属部分を次亜塩素酸ナトリウムで拭いた後は、10分後くらいに水拭きをする(金属腐食性があるため)
  • 飛沫となって飛び散っている汚物を外に出すために処理後はできるだけ換気をする

 

なお、文中に出てくる「0.02%・0.1% 次亜塩素酸ナトリウム」については、作り方(希釈方法)を1つ前の記事([その2:消毒薬の作り方と汚物処理])でご紹介していますのであわせてご参照ください。

 

 

【嘔吐物が床などに広がってしまった場合】

(1)使い捨てのマスク・手袋・エプロンを着用する

(2)外側から使い捨てペーパータオルで拭き取っていく

(3)処理に使った紙はすぐにビニール袋にいれ、0.1%次亜塩素酸ナトリウムで浸す

(4)汚物が付着していた床とその周囲をペーパータオルで覆い、その上から0.1%次亜塩素酸ナトリウムをひたひたにする(浸すように拭くだけでも) *ただし、次亜塩素酸ナトリウムは金属を腐食させるので、拭き取って10分程度経ったら水拭きをす

(5)使い捨ての手袋・マスク・ガウンは脱いだらビニール袋に入れてから処分する(できれば、0.02%次亜塩素酸ナトリウムを浸す)

(6)しっかり手を洗う

(7)換気をする(空中に漂っている飛沫などを外に出すため)

 

家庭版としてわかりやすく写真付きで掲載されているサイトも参考になります > 『防ごう!ノロウイルス(東京都福祉保健局)

 

エプロン(ガウン)も、不織布製の使い捨てが理想ですが、手に入りづらいときは、ゴミ袋をかぶってエブロン代わりにして使い捨てるという方法もあります。一般的な布製のエプロンの場合は、1回ごとに消毒するのが望ましいでしょう。

 


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【ノロウイルスに感染した子どものオムツ交換をする場合】

(1)使い捨ての手袋・マスクを着用する。

(2)丸めたおむつを、ビニール袋に入れて、できれば0.1%次亜塩素酸ナトリウムで浸す。

(参考:東京都福祉保健局「ノロウイルス対応標準マニュアル」)

 

 

【ドアノブ、便座、床の除菌方法(汚物で汚れてない場合に限る)】

(1) 0.02%次亜塩素酸ナトリウムで拭く

(2)10分後に水拭きをする

 

 

【シーツや洋服が汚れてしまった場合】

(1) 汚物を慎重に処理したあとに、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いする(この時、しぶきが飛び散らないように!)

(2)85℃1分以上の温度が持続するくらいで熱湯を注ぎ消毒する(0.02%次亜塩素酸ナトリウムに10分浸す方法もありますが、漂白されてしまいます)

(3)通常の洗濯物とは別にして洗濯する

 

 

【布団・カーペット・畳が汚れてしまった場合】

スチームアイロンを使用する方法もありますが、1カ所につき2分あてないと85℃1分以上を持続できないため、50cm×50cmの範囲を家庭用アイロンで消毒しようとすると40分かかる計算です。

また、長毛のカーペットでは、裏面まで温度があがらないなどの欠点があります。

(参考:東京都健康安全研究センター ノロウイルス対策緊急タスクフォース中間報告(H19.11))

 

千葉県長生保健所が考案した消毒法だと、より簡単で確実に85度1分以上を持続できるようです。

 

<長生保健所方式/ペットシーツ方式>

用意するもの:ペットシーツ、タオル2枚、レジャーシート

(1) 汚物を取り除いた後、ペットシーツの吸水面を上に向け、汚れた部分を覆う

(2)ペットシーツの吸水面に沸騰したてのお湯を充分に注ぐ

(3) ペットシーツをレジャーシートで素早く覆い、その上にタオル2枚を重ねて覆い放置

 

ペットシーツはしばらく高温になっているので、火傷には充分注意してください。

(参考:滋賀県/南部健康福祉事務所(草津保健所)だより 平成24年11月号)

 


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また、寝心地は悪くなるかもしれませんが、シーツが汚れても敷き布団まで汚れないよう、シーツの下にゴミ袋やレジャーシートなどを敷いておくと良いかと思います。

 

 

【感染者が使用した食器類の消毒方法】

食器等の下洗いや嘔吐後にうがいをした場所等も0.02%次亜塩素酸ナトリウムで消毒後、洗剤を使って掃除をしましょう。

 

 

【お風呂に入るときの注意点】

下痢のある人は、お尻をよく洗って一番最後に入ります。

風呂の水は毎日かえて、浴槽や風呂の床、洗面器、椅子なども清潔に掃除します。

タオルやバスタオルの共用は避けましょう。

 

 

二次感染を防ぐためにも、ご家族にノロウイルスに感染した方がいる場合は、ここにある消毒方法を思い出してください。

次の記事[その4:覚えておきたい注意点]では、これまでに紹介しきれていないその他の注意点をまとめてご紹介します。

 

【関連リンク】

 

 

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