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冬に大流行のノロウイルス〜感染の原因と対策を知ろう[その2:消毒薬の作り方と汚物処理](全4記事)

 

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全4記事でお届けするノロウイルスの原因と対策についての記事。[その2]では、基本的な対策と、汚物の消毒のために必要な消毒薬の作り方をご紹介します。

 

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【ノロウイルスへの対策ってどうすればいいの?】

簡単に言うと、

  • 『手を洗うこと』
  • 『汚物を出来る限り取り除いた後、消毒をすること』

です。

 

また、手の触れそうな部分は基本的にすべて消毒するようにしましょう。

 

汚物処理後、ノロウイルスは手にべったりとついたインクだと思ってください。

そのままだと触るところ、触るところにインクがついてしまいますよね。

手を洗うまでは出来るだけ色んな所を触れないようにし、触れたところは消毒する。

 

これが基本です。

 

【基本的な消毒の仕方を教えて!】

ノロウイルスは、次亜塩素酸ナトリウムまたは、85℃以上1分以上で消毒できます

 

使用する次亜塩素酸ナトリウムの濃度は次の通りです。

  • 0.02%・・・環境消毒*に使用
  • 0.1%・・・嘔吐物・ふん便が付着した場合の処理に使用

*家庭や施設において、発生時にトイレのドアノブや手すりなど、多くの人が触れる場所の消毒に使用

 

<一般的な市販品の次亜塩素酸ナトリウム5〜6%の希釈法>(参考:東京都感染症情報センター)

濃度(希釈倍率)

希釈方法

0.02%(200ppm)

2リットルのペットボトル1本の水に10ml
(原液をペットボトルのキャップ2杯)

0.1%(1000ppm)

500mlのペットボトル1本の水に10ml
(原液をペットボトルのキャップ2杯)

※製品によっては濃度が違う場合がありますので、念のため「製品名 濃度」で検索すると簡単な希釈法が出てきます。

 

次亜塩素酸ナトリウムは、「ハイター」「ピューラックス」「ミルトン」などの商品名で発売されています。何を使っても構いません。後ろの成分の所を確認しましょう(例:ミルトンの濃度は1%)。

 


【第2類医薬品】ミルトン 1000mL

※洗濯用の「ワイドハイター」は酸素系漂白剤で、ノロウイルス消毒の効果はありませんので間違えないようにしましょう。

 

なお、次亜塩素酸ナトリウムはタンパク質があると分解してしまうため、嘔吐物などの汚れは出来る限り除去してからの消毒となります。

 

 

【子どもが吐いてしまったら、どこまで消毒すればいいの?】

嘔吐物はどこまで飛び散ってるのでしょうか。

 

東京都の実験したデータでは、「高さ100cmからの落下で、範囲は半径2m、高さは160cmほど飛び散った」との報告がありました。子どもがたった状態で嘔吐することを考えても、なかなかの広範囲ですね。

よって、

  • 汚れているように見えている部分より、ずっと広い範囲
  • テーブルや棚の上などの範囲

ここまで処理するのが望ましいと思われます。

 

また、この他にも目に見えないほど小さな水滴(飛沫)となって空中を漂っていたり、乾燥した後に舞い上がってしまうことがあるので、マスクを着用し、処理後は必ず換気をしましょう。

(参考:東京都健康安全研究センター ノロウイルス対策緊急タスクフォース中間報告(H19.11))

 

【処理の際の注意点は?】

手袋を使って処理しても、必ず手を洗いましょう!

手袋を使っていても、どこで付着するかわかりません。汚物処理後や食事の前は必ず手を洗いましょう。

 

<チェックポイント>

  • 蛇口も手が触れる部分ですので、手を洗う際に一緒に洗うか、手を拭く時に一緒に拭いましょう。
  • 自動で泡が出てくるタイプのハンドソープがあれば、ポンプを触らずに洗えます。
  • タオルは、使い捨てのペーパータオルを使用するか、個人ごとに専用にしましょう。

 


ミューズノータッチ 本体セット グレープフルーツ 250ml …家庭用の手をかざすだけで泡が出るハンドソープがあると安心です。

 

 

次の記事[その3:嘔吐物などで汚れた物の具体的な処理方法]では、汚物が広がってしまったら?子どものオムツ交換時の注意は?など、 具体的な状況に応じた対処方法をご紹介します。

本記事で紹介した「0.02%・0.1% 次亜塩素酸ナトリウム」の希釈方法を参考にしていただきながら読んでください。

 

 

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