現役のプロカメラマンが「子どもを撮影するときのテクニックを教えて!」に答えてくれる「プロカメラマンの技 」。
今回のテーマは「1歳児の撮り方」です。
公園でのびのびと遊ぶ姿をかわいく撮るテクニックを、出張撮影サービス「fotowa」のカメラマン・藤原裕之さんに教えてもらいました。
※藤原裕之さんのプロフィールと撮影依頼先は記事末尾に掲載しています
1歳児って、どんな感じ?
1歳0ヶ月と1歳10ヶ月では「別人」というくらいに成長するのがこの頃。
今回は、”よちよち歩く1歳さん”を撮りたいと思います!
Q:撮影場所のオススメは?
A:広い芝生の広場など、凸凹の少ない場所が安心です
「歩く」と言っても「よちよち」なので動きがめちゃめちゃ早いというわけではありませんが、ちょこんとおとなしくおすわりしていてくれないし、「こっちにおいで」なんていう声掛けも届きません!
1歳、とても自由です! そんな様子をかわいく撮るには、自由な1歳さんが安全に「よちよち」できる場所がいいです。
遊具で遊ぶのはもう少しお兄さん・お姉さんになってから。凸凹のすくない、ひろ〜い芝生広場なら安心して過ごせます。
Q:どんな服がオススメ?
A:背景に「馴染みすぎない」ものが撮りやすいです!
なにをしていても可愛らしい年頃なので、どれを着ていても「映え」ますが、よりオススメなのは、背景に「馴染みすぎない」配色の服。
たとえば、今回の撮影場所は「天気のいい日の芝生の公園」。となると、背景は緑色と水色が多くなりそうだな〜と想像できます。
ここに用意している服でいうと、黄色いトップスはメリハリが出そうですね! でも、ママやパパのお気に入りの服で撮った写真が、ママとパパにとっていちばん可愛く映るんです。”強いて言えば”、配色を気にしてみましょう、ということです。
Q:あると便利なものって?
A:撮影に使えそうな小物をいくつか用意しておきましょう
今回は、”1歳バースデー”のイメージで小物を集めてみました。すべて100円ショップで購入したものです。
本人に持ってもらったり、飛ばして落としてみたり、撮影側が手に持ってこちらを向いてもらったり……色んな使い方ができます。
撮影をする人が小物を使ってこちらを向かせてシャッターを切る…と一人ですべてを担うのは、かなり大変です。お手伝いしてくれる人は、多ければ多いほど、バリエーションに富んだカットが撮れますよ!
Q:撮影のポイントは?
A:自由に動いてもらいましょう。撮影者は、低い位置でカメラを構えることを意識して
こういう写真を撮りたい!こういう表情を撮りたい!…と思っていても、まったく思い通りにならないのが1歳。ですが逆に、思ってもみなかった可愛らしい仕草をしてくれる時期でもあります。
まずは自由に動いてもらって、「この場所が楽しい!」という気分になってもらう事から始めましょう。
撮るときは、上からではなく、下から。身長が1メートルに満たない1歳さんを撮るベストなポジションは、これです!
カメラマンは這いつくばっての撮影も慣れたものですが、ママやパパが撮る場合は着替えを用意しておくといいかもしれませんね。
あとはとにかく、楽しい雰囲気の声かけと、可愛い瞬間を逃さないよう根気よくカメラを構え続けることです!(笑)
これらを踏まえてプロが撮影すると……
それでは、今回の講師であるカメラマン・藤原さんが撮影した写真を見てみましょう。
大人が多いと、こんな写真も撮れます
2人の大人がガーランドを持つと…
↓
こんな写真が撮れますよ!!
まとめ
よちよち歩きの1歳さんを可愛く撮る方法として教えていただいたポイントは、
- 背景と服の色合いを考える
- 小物を使う
- カメラは低い位置に構える
- 楽しく自由に
これらを参考に、ぜひお子さんを撮ってみてくださいね!
カメラマン:藤原裕之さん 1978年生まれ。東京都出身。fotowa/フリーランスフォトグラファー。 2005年より独学で写真を学び、主にカンボジアで人物・風景を撮影。 2011年3月11日 東日本大震災を受け、友人と「こどもカメラマンプロジェクト」を企画。 2017年12月、家族・子ども向け出張撮影プラットフォーム「fotowa」に登録。「数年後も響く、焚き火のような写真を」をコンセプトに、子どもの成長記録、家族写真、お宮参り、や七五三などの記念撮影を中心に活動中。藤原さんに撮影をお願いしたい方はこちらのページから→ fotowa 藤原裕之さんのページ |