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[子育てQA]うまくいかないとすぐ投げ出してしまう(4歳・女児)

Cheers! mama編集部には、mama記者や読者のみなさんから子育て中のお悩みがたくさん寄せられています。今回、4歳の女の子のママから寄せられたお悩みに、EQWELチャイルドアカデミーの浦谷裕樹先生にお答えいただきました。

うまくいかないとすぐ投げ出してしまう

新しいことに挑戦した際、うまくできないとすぐに「これきらい」「もうやらない」と投げ出してしまいます(4歳・女児)

失敗を恐れすぎているのかも

新しいことや難しいことがうまくできないときに、すぐ投げ出してしまうのは、ミスや失敗を恐れすぎている可能性があります。

おそらく感受性が優れていて能力の高いお子様なのではないでしょうか。

しかし、お母さまとしてはこれからもたくさんの新しいことに挑戦して、難しくてもうまくいかなくても、それらを乗り越える強さも身につけてほしいことと思います。

何でもよくできるお子様なので、もしかしたら、これまで何かができたときなどに、少しほめ過ぎたかもしれませんね。ほめるときも、結果ではなく、その過程の努力をほめてあげると良いですよ。

それと、まずはミスしたり失敗したりしても、繰り返し努力して果敢に挑戦する姿をお父さまやお母さまが見せてあげましょう。

そして、お子様がミスしたり失敗したりした時には叱らずに

「そうだね、うまくいかないと、やめたくなっちゃうよね。でも、○○ちゃんはすごい力をもっているのだから、もう1回やってみようよ」

「どうすればうまくいくのか、一緒に考えてみよう」

などと、継続・改善を促す言葉をかけてあげます。また、

「誰でも新しいことをする時には、何度も何度も繰り返し練習してうまくなるんだよ」

「たくさん繰り返す人ほど、とっても上手になるんだって」

などと努力を促す言葉も繰り返し伝えてあげましょう

好きなキャラクターが言っていたとか、そういった内容の絵本などを使うのも効果的です。

このように、ミスや失敗をしたときは「教え諭すチャンス」と捉えて、努力や継続、改善を促す言葉かけをしましょう。

すると、新しいことや難しいことにも粘り強く努力を続ける「やり抜く力」が伸びます。

これはEQ力の一つであり、一流の人や成功者に共通する能力だといわれています。

この「やり抜く力」を伸ばすためにも、こういったかかわり方や言葉かけを心がけましょう。

 

おすすめ絵本

今回のお悩みには、以下の3冊の絵本がおすすめです。


『はけたよはけたよ』


『あしたプールだ がんばるぞ』 (くりのきえんのおともだち 10)


『ノンタンがんばるもん』 (すきすきノンタン2)

※「EQ力」とは、IQや学力などの認知能力と対になる非認知能力のことで、特にEQWELチャイルドアカデミーの卒業生で活躍している子どもたちに共通する人間力を指します。EQWELチャイルドアカデミーでは、幼少期に育みたい5つのEQ力として「自己肯定感」「やる気」「共感力」「自制心」「やり抜く力」を挙げています。

答えてくれた方:浦谷裕樹先生
EQWELチャイルドアカデミー
新未来教育科学研究所 主席研究員
工学博士・理学修士京都大学理学部卒業後、教育分野における能力開発に従事。専門学校講師、文部科学省委託プロジェクトメンバー等を歴任。2010年より現株式会社EQWEL転籍。以降、教育内容の研究開発に従事するかたわら、大阪工業大学大学院で研究活動を行い、同大学院より工学博士(生体医工学)授与。企業、学校、各種団体など大人向けへの指導・講演にも力を入れ、これまでの受講者数は1万人以上。EQにまつわる書籍も出版。

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