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日本唯一の「パンパース」製造工場へ潜入! P&G株式会社 明石工場

 

 

赤ちゃんを迎えた家庭では必須アイテムの紙おむつ。産院で用意されていたものが「パンパース」だったという方も多いかもしれません。

今回は、普段公開されることがないというパンパースの『肌へのいちばん ※1』の製造工程と開発者の方のお話が聞けるということで見学をしてきました! (※1 P&G製品内比較)

 ▲パンパース オムツ テープ はじめての肌へのいちばん S(4~8kg) 76枚

 

「パンパース」は日本上陸40年!
  • そういえば『パンパース』ってアメリカのものじゃないの? なんて今さらながらの疑問を持ったのですが、1977年に輸入販売が開始され1982年には兵庫県明石市の工場で日本向けの製品開発が開始されて35年。

現在国内に流通している商品は全てこの明石工場で生産されたものなのでMade in Japanだそうですよ。

 

工場内の衛生管理は超厳しい

敏感な赤ちゃんの肌に直接触れるものではありますが、食品の工場のように衛生管理を徹底しているとはちょっと驚きでした。

職員の方と同じジャケットとヘルメット、そして安全靴までもお借りして工場内部へ!

▲工場内は機械の音が大きいので耳栓を装着して準備完了!

 

髪の毛はネットのなかに入れ、ヘルメットを装着→シューズクリーナーで靴の異物を落とす→ていねいに手を洗う→しっかり乾燥させて消毒する→エアブロアーの通路を抜けゴミを吹き飛ばす

当然工場内もとってもきれいです。

 

いざ!製造現場へ

 

広い工場内の“肌いち”のラインでは機械がいくつも連なっており、各パーツを順番に組み合わせていきます。

 

▲テープやギャザーの部分の素材はロール状で、ジグザグと進みながらラインに飲み込まれていきます

 ▲おむつの中には、こんなに薄い吸収体が入っています

▲これは表側のプリント部分。ありそうでなかった北欧系の柄がかわいい!

▲不良品をチェックする優秀なセンサー。商品にできないものがハジかれてポーンと飛び出てきます

▲NGとされるのは、素材の端っこ部分(=異物)が入れ込まれたりテープの接着位置などがずれてしまったもの

▲その日のロットごとに製品試験も行われます。テープ留めの部分が引っ張る力に耐えられるか強度の試験中

▲“12時間お肌さらさら”がクリアできているか!?な吸水試験も

 

現役ママの開発担当者に聞く“赤ちゃんへのやさしさ”とは!?

ママとしてはいつでも赤ちゃんにご機嫌に過ごしていて欲しいもの。

おむつによるトラブルが減ればそれだけ快適な時間が増えるだろうなと思うわけで、開発者のみなさんへ素朴な疑問を聞いてみました。

 

Q.赤ちゃんにとっての快適さって何で判断してるの?

A.湿度やムレの数値、ゴムの跡がつかないかなどももちろんですが、病産院に足を運んで肌の弱い生まれたての赤ちゃんの様子や助産師さんへの聞き取りもしています。

 

Q.“安全安心で高品質”って具体的にどういうこと?

A.安全な素材を使うこと、異物混入をさせないことなどいろいろあります。品質管理のチェック項目は200項目くらいあるんですよ。しかも現場の「このほうがいいんじゃない?」という声も反映するので日本独自のポイントもあるんです。それも含めて明石工場の製品には自信があります!

 

Q.製品の開発・改良にはどんな声が活かされているの?

A.SNSや座談会などでもユーザーのご意見をリサーチしています。従業員に現役ママも多く、その友人知人の意見がリアルなので参考になることも。

 

Q.『パンパースの肌へのいちばん ※1』は日本だけで作られてる日本人のニーズに応えた商品だそうですが、そのポイントは?

A.漏れやムレに対してもさらに上を目指しましたが、“少し価格が高くてもよりよいおむつがいい”というニーズもあり、やわらかさにはこだわりました。しかし素材の状態でふわふわ感を保つのにも苦労が…。素材の風合いを潰さないことを考えて、あのロールの形で扱えるように製造ラインも改良したんですよ。

 

▲動きに合わせた形やギャザーの違いだけではなくて、パンツタイプ(上)とテープタイプ(下)ではシートの質感や手触りが別物。でもどちらもふわふわ〜

 

紙おむつはベビーの成長につれてサイズアップしながらテープからパンツへとどんどん商品を切り替えていってしまうアイテムなので意外と気がつかなかったのですが、年々進化していました!

▲ゆるゆるうんちに見立てた液体で吸収力テスト。従来品に比べて吸収性が大幅にアップしたことが一目瞭然!

 

新素材の開発、品質管理の技術の導入そして、よりよいものを作りたいという思いでこれからも進化は止まらなさそうです。

 

取材:Cheers! mama編集部・tibow

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