こんにちは。ファイナンシャルプランナーの宮野真弓(mam記者)です。
ママ・パパが気になる教育費についての記事
「教育費っていくらかかるの?」
「教育資金、いつまでにいくら準備すればいいの?」
に続く、連載3回目のテーマは「学資保険」です。
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教育資金の準備といえば思い浮かぶのが「学資保険(こども保険)」。
ママ友とのおしゃべりでも話題になることがありますよね。
でも実は、学資保険以外の保険を活用したり
ネット銀行の定期預金のキャンペーン金利を活用したり、
国債を活用してみるなど、他にもさまざまな方法があるんですよ。
そうはいっても、やっぱり学資保険をベースに準備する人が多いのも事実。
そこで今回は、学資保険についてお伝えします。
皆さんご存知のとおり、学資保険とは、保険料を積み立てて、
満期(18歳など)になったときに満期保険金が受け取れる保険のこと。
大きな特徴は、保険料払込期間に契約者に万一のことがあった場合、
以後の保険料の支払いが免除されて、満期保険金などは全額受け取れることです。
さて、学資保険を選ぶ時に気になるのが「返戻率(へんれいりつ)」ですよね。
返戻率とは、
払った金額に対して受け取れる「満期保険金+祝い金」の割合
のことをいいます。
例えば、
保険料の払込総額が200万円で、満期保険金+祝い金が220万円なら
返戻率は 220万円÷200万円×100=110% です。
つまり、返戻率が高い=少ない保険料でたくさんの満期保険金がもらえる!ということ。
そうと分かれば、インターネットで返戻率が高い学資保険を探したくなりますよね。
でも、その前に。
注意点!
実はこの返戻率に大きくかかわっているのが保険の特約(オプション)です。
例えば、こんなもの↓
- 途中でお祝い金が受け取れる
- 子どもの医療保障や死亡保障が付いている
- 契約者が亡くなった場合に育英年金が受け取れる
一般的に、こういう特約を付ければ付けるほど返戻率は下がります。
そして、この特約は商品によって、
- 付けたり外したりできるもの
- 付くのが前提で外せないもの
- 一切付けられないもの
があります。
パンフレットやインターネットでは特約付きの場合の返戻率が掲載されているけど
調べてみると特約を外すことができて、そうすると返戻率が上がる、
なんてこともありえるのです。
だから、学資保険を選ぶときには、まず
自分たちにはどんな保障(特約)が必要なのかをよく考える必要があります。
そして、返戻率や保険料をインターネットなどで試算するときには
その条件を反映させて、正しい返戻率で比べてみてください。
そして、もうひとつ注意したいのが中途解約。
学資保険は一般的に中途解約すると、払い込んだ保険料よりも
戻ってくるお金(解約返戻金:かいやくへんれいきん)の方が少なくなります。
つまりは元本割れです。
なんとしてもこれだけは避けたい!
だから、無理なく払い続けられる金額で契約するようにしてください。
教育資金のすべてをひとつの商品で準備する必要はありません。
ベースは学資保険で、余裕があるときはプラス貯蓄、というように
家計に変動があった場合にも柔軟に対応できるようにしておくのがコツですよ!
(mama記者・宮野真弓)
*次回予告*
連載「ママが知りたいお金の話」第4回は
「教育資金、どうやって準備する?~学資保険以外の方法①」
を予定しています。お楽しみに!
※なお、本記事は、あくまで情報提供を目的としたものであり、契約その他の行動を勧誘するものではありません。商品の選択、契約などにかかる最終決定はご自身の判断でなさるようお願いいたします。