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離乳食を食べてくれない!と悩むママにかけた栄養士さんの言葉

 

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離乳食中期〜後期の長女は、特定の食品はよく食べ、特定の食品はなにをどうやっても食べない子でした。

たとえば、すりつぶした納豆・しらす・ひじきを混ぜたご飯は気持ちいいくらいパクパクとよく食べるのですが、カボチャやさつまいも、コーンはどんな調理をしても食べてくれません。パンもだめ。

なので、「納豆ご飯+味噌汁(根菜)」→「しらすご飯+味噌汁(根菜)」→「ひじきご飯+味噌汁(根菜)」のローテーション。

 

このままでは偏食になってしまうのでは?

もしかして、私の調理方法(味付け)が悪いの?

食べさせる時間や食べさせ方を変えるべき?

 

……と、悩みこんでしまったので、「離乳食講座(後期)」に参加してきました。

 

講座の内容は、後期にはどのような食品をどのように調理するとよいかといった座学と、栄養士さんが作ってくださった後期離乳食をママたちが試食するというもの。最後に、栄養士さんへお悩み相談の時間がありました。

 

冒頭の悩みを相談してみようかな…と考えているうちに、あるのママが手を挙げました。

 

「うちの子、9カ月なんですけど、離乳食をまったく食べてくれないんです。

おかゆは少しだけ食べてくれますが、その他は何をくちにいれても吐き出しちゃうし、掴んで投げるんです。

栄養もぜんぜん取れないし、もう本当にイヤになってきちゃったんです」

 

途中から、涙声になっていました。

 

栄養士さんは、「うんうん、そういう子も、少なくないんですよ」と前置きしてから、答えてくれました。

 

離乳食で完全にバランスよく栄養取らせるなんていうことは、「無理」です。

ママがどんなに完璧なバランスで1食を用意して、赤ちゃんがもしそれを全てたべたとしても、圧倒的に量がたりないんです。たくさん食べる赤ちゃんでも、成長に充分なほどには、食べられないんです。

 

「離乳食」っていうのは、乳を卒業するまでに、「食べる」ということを覚えるために「練習する食事」。

ミルクしか口に入れたことのない赤ちゃんにとっては、すべてが異物。

「咀嚼すればのみこめるんだ」って覚えるまでに何カ月もかかるんです。だから、初期・中期・後期、と段階をおって少しずつ進めていくんです。

母乳にしろ、粉ミルクにしろ、「授乳」している間の離乳食は、栄養とか摂取量は忘れて、「ただの練習」って考えていいんですよ。

 

あれもこれも、たくさんの品目を作ることが苦痛になったら、今日はおかゆとお豆腐だけ練習しよう、なんていう日があったっていいし、しばらくのあいだは、ちょっとでも食べるものだけを用意したっていい。市販の離乳食もどんどん使ってください。

そうこうしている間に、すこしずつ、「あれ? この間よりちょっと多く食べてるかも?」と思うことが増えてきて、一緒にご飯を食べることが楽しくなってくると思うんです。

 

だから、食べてくれないからといって落ち込まないでくださいね。

食べられなくて当たり前の不器用な赤ちゃんの練習に、とことん付き合ってあげようじゃないの!というスタンスで、苦しまないで、楽しんで向き合ってくださいね。

 

だいじょうぶ。栄養は、母乳や粉ミルクでじゅうぶん補えていますから。

 

それから、ベーっと吐くのも、また、練習。赤ちゃんが、自分の意思と連動させて、上手に舌を動かすことができているってことなんだから、喜ばしいことでもあるんですよ!

 

でも、授乳を完全に卒業してしばらくたつのに、なにも食べないってことになったら、またすぐに相談にきてくださいね。

 

離乳食。

「乳」から「離」れる準備のための「食事」。

5・6カ月頃から1歳すぎまでの約半年間の離乳食は、「栄養」のためではなく、いつの日か母乳や粉ミルクを飲まなくなった時に上手にご飯が食べられるようになるための「練習」のための期間……。

 

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初めての離乳食でテンパッていた当時の私は、かぼちゃを食べてくれない長女に、

「甘いのがダメならしょっぱい味付けなら食べるかな。固形がダメならスープは? 蒸しパンにすれば手づかみで食べやすいかな? ミッキーの形にくり抜けば食べちゃったりしないかな」

「かぼちゃを食べられないなんて、おかしい! 離乳食の本にもかぼちゃレシピがたくさんあるし、赤ちゃんはよく食べるってことなハズ。緑黄色野菜だし、食べたほうがいいに決まってる!」

…と、毎日、文字通り手を変え品を変えかぼちゃに挑んでいました。

 

でも、ことごとく失敗。

ずいぶん悩みました。

 

でも、離乳食講座での栄養士さんのこのお話を聞いて、

そっか、今はまだ食べてくれないものはあるけれど、離乳食を初めてたった3カ月くらいで、ひとまず「好きなものは食べられる」というところまで練習が進んできたのか!

と、気持ちが軽くなりました。

 

今なら、当時の私に「いつかだんだん食べるようになるだろうし、気楽にやったらいいよ」と言ってあげられるのになぁ。

 

ちなみに、4歳になった長女は、じつはまだ、かぼちゃを食べることができません。

でも、その他の離乳食時代に食べなかったものは、まさに「いつの間にか」ほとんど食べるようになりました。

 

そして、今度は次女4カ月。離乳食開始が目前に迫っていますが、何をどう始めたら良いのかすっかり忘れてしまったので、復習したいと思います。

…が、長女ほどまじめに取り組んであげないんだろうなぁという予感はたぶん的中しちゃうんだと思います。

 

ごめんね、次女。

でも、お互いにリラックスして取り組めるっていうメリットも……あるよね、たぶんね!!

 

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