わたし自身が子どもの頃から本が好きなことや、「絵本の読み聞かせはよいこと!」というイメージもあり、生後3カ月頃からよく読み聞かせをしていました。
ですが、あまり興味を感じている様子はなく……。
そんな息子ですが、6カ月あたりから「乗り物」を見て笑ったり、手を伸ばしたりするようになりました。
それからしばらくの間、いちばん好きな本は「乗りもの図鑑」でした。自動車、電車、飛行機などの写真と、それぞれの説明や仕事について書かれた図鑑です。
仕組みや歴史まで網羅した辞典のようなものから、厚紙で作られた子ども向けのものまでたくさんありますが、それらが大好きで、それ以外は見向きもしない、という状態でした。
図鑑は図鑑でよいのですが、内心では「絵本も読んでほしいな……」と思っていました。
一緒に「物語」を楽しみたい、という気持ちがあったのです。
それで「とりあえずは“絵”を……」と考え、この絵本を選びました。
「ぶーぶー、じどうしゃ。さあ、しゅっぱつ。」
それまでは絵本にほとんど興味を示さなかった息子が、嬉しそうにページを見つめていました。
初めて「これ読んで」と自分で持ってくるようになったのも、この絵本でした。
『ぶーぶーじどうしゃ』は図書館にもよく置いてある「0.1.2.えほん」のうちの1冊です。
ミニカーでも定番の、町中でよく見かける自動車(乗用車や宅配車、消防車など。建設機械はなし)が見開きに1台ずつ入っています。リアルな描画に、シンプルな説明が添えられています。
「読む」よりは「見る」絵本と言えそうです。
子ども向けの乗り物の絵本は、顔がついていたり、まるいかわいいフォルムになっていたりしていることが多いのですが、この絵本の自動車は写実的です。息子としては、それがよかったようでした。
ページのすみには子どもと犬、猫の絵が小さく入っています。息子がそれを指差して「ワンワンね」などと教えてくれるのも楽しかったです。
▲11カ月の頃。この日も絵本そっちのけでおもちゃに夢中…。
今思えば落ち込んだりイライラしたりするほどのことでもないのですが、当時は「子どもがどのくらい読み聞かせを聞いていられるのか」がわからなかったので、ページを飛ばされたり戻されたりする度に、ちょっとしたダメージを受けていました。
その点、この本は1ページがごく短く見開きごとに独立しているので、「あぁ……(涙)」とならずに済みました。
また別途書きますが、この『ぶーぶーじどうしゃ』から『バルンくん』(自動車のキャラクター)のシリーズへ移行し、だんだんと「乗り物」以外でも、絵本を楽しんで読めるようになっていきました。
今では動物や恐竜、子どもたちが主人公の物語も好きです。
『ぶーぶーじどうしゃ』、乗り物大好きっ子の”最初の1冊”にもおすすめしたい1冊です♪
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