私のおっぱいライフは妊娠時に想像していたものとまったく違っていました。
出産前から産院で片乳が陥没乳首を指摘されていて、「少し苦労するかもね」とは言われましたが、そんなに気にはしていませんでした。
おっぱいは子どもが生まれれば自然と出て、子どももすっと吸ってくれるもんだと思っていたからです。
愛しい我が子が生まれ幸せいっぱい!
…は、さほど長く続かず、1カ月間の「おっぱいとの戦い」が待っていました。
なんと、1カ月の間に3回もの危機が訪れたのです。
そんな私の「おっぱい1カ月戦争」について、前・中・後編の3本でご紹介します。
1回目のピンチは、産後の入院中でした。
初乳はすぐに出たので、スタートは早かったんです。
しかし生後3日目、3376gと比較的大きめで生まれた娘の体重は、3000gを切りました。
理由は、「母乳が足りてなかったため」です。
それまで、母乳をあげると何時間も寝ているので、娘は育てやすい子なんだなぁと喜んでいました。
しかし助産師さんからの指摘は思っていたものと違いました。
「母乳が足りないと寝ることもある」というのです。
それを聞いて、これがミルクもなくて、適切な助言与えてくれる人がいない時代ならそのまま衰弱死していくのかも…と、怖くなりました。
それからは、「とりあえず体重を増やさなくちゃ!」と、1〜2時間おきに寝る子を起こして授乳をしすが、片方のおっぱいを飲んで疲れると、すぐ寝てします。
そのことを助産師さんに相談すると、
「ああ、それはうそ寝よ! おっぱいがまずいと、赤ちゃんはうそ寝したりするのよ?」
とのこと!
心底驚きました。
こうして試行錯誤しているうちに、子どもの体重も増えて、最初の危機は乗り越えたのですが、すぐに次なるピンチが。
それは、退院後の里帰り中のことでした。(中編に続く)