医療保険について今回はちょっと視点を変えてみようと思います。
A子さん(32歳)は胃かいようで手術をして20日間入院。
高額療養費制度を適用して、実際の負担は8万5000円だったけど、医療保険に入ってたおかげで入院・手術給付金が15万円もらえて、6万5000円ももうかっちゃった!
こういう経験をしたことがある人、いませんか?
これって本当にもうかってるんでしょうか?
A子さんが加入していた保険の内容をみてみましょう。
入院日額5000円、1入院60日型の終身医療保険
30歳で加入、保険料払込期間60歳まで
月払い保険料2561円
A子さんは契約から2年経過しているので、これまでに払った保険料の総額は6万1464円。
これに対して今回の入院では15万円受け取っているので、現時点では充分にモトは取れています。
でも、この保険を解約しないかぎり、保険料の払込は60歳まで続きます。
その総額はなんと約92万円!
これってなかなか大きな金額ですよね。
さて、この保険料のモトを取ろうと思ったら、何回入院すればいいでしょうか?
(いつもこの話をすると笑われます)
厚生労働省による1入院の平均日数である33日を使って計算してみると……
1入院でもらえる給付金は
入院給付金:5000円×33日=16.5万円
手術給付金:5万円
合計21.5万円
つまり、5回入院すれば107万5000円受け取ることができてモトが取れます。
もし4日間の短期入院だったら、1入院でもらえる給付金は
入院給付金:5000円×4日=2万円
手術給付金:5万円
合計7万円
13回入院すれば91万円で、ほぼトントンです。
自分がこんなに入院すると思いますか?
するかも知れませんし、しないかも知れません。
保険の大きなメリットは、貯蓄が少ない間の保障として有効な点と、先ほど見たボーダーラインを越えた後の入院や手術についても、要件を満たす限り保障される点です。
一方で、貯蓄は、入院や手術をした場合はもちろん治療費にあてられますし、元気だった場合には別のことに使えます。
病気やケガをしたときのための備えはもちろん必要です。
でも、そうならないように健康を維持することはもっと大事な気がします。
保障を少し減らす代わりに、節約できたお金で検診を受ける、健康のためにフィットネスに通うなど、病気になるリスクを減らすのも上手な節約だと思います。
こんなふうにちょっと考え方を変えて、保険を見直してみるのはどうでしょうか。
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