先日、区の「2歳歯科検診」があり、むすめと一緒に地域センターへ行ってきました。
この地域センター内にある子育てひろばは、0歳3カ月くらいから、保育園入園直前の1歳8カ月くらいまでの約1年半、私とむすめがよく通った場所です。
マットの上でごろ〜んとするだけだったベビーだった時期は一瞬で、うつぶせで顔を上げる練習をしたり、ハイハイの練習をしたり、おもちゃにつかまり立ちをしたりと、行くたびに成長を感じました。
1歳を過ぎてもまだ「じぶんで1歩」が出せなかったむすめが、あんよの練習をしたのも、この広場でした。
▲広くて、清潔で、私とむすめのお気に入りの場所。いつも親子で混雑しているのですが、たま〜に、貸し切り状態の日もありました。
なつかしいなぁ。
▲左は、やっと「ひとりでたっち」ができるようになった1歳ちょっとの頃。右は、左から1年2カ月後くらい後の2歳歯科検診当日。
こうして、改めて写真を見比べてみると、いまだって、まだ産まれてたった2年なのに、ベビーの雰囲気はすっかりなくなってしまったのですね…。
な〜んて、しんみりするのは、このくらいにして。
今回の「2歳歯科検診」は、1歳半検診のときに半年後の検診を希望した人のみ受けられる検診でした。
1歳半検診の時には、まだ母乳を飲んでいたむすめは、歯の裏側が「虫歯に注意した方がよい状態」だったのですが、卒乳して半年弱の2歳検診では、状態が改善されているとのことで安心しました。
これからも、歯磨き頑張っていこうね!
さて、歯の検診を無事終え、保健師さんから歯を健康に保つことや、生活リズムについてアドバイスしていただいていたなかで、「食べ物の好き嫌い」についての話題に。
「ごはんをあまり食べない」と悩んだ時期もありましたが、2歳3カ月になったむすめは、食事を作った私自身がびっくりしてしまうほどよく食べるようになりました。
苦手だった大きなサイズのお肉やお野菜も、自分で噛み切って食べることができるようになったのも、ここ数週間のことです。
ですが、食が進むようになってきたのと同時に、好き嫌いが増えてしまいました。
緑のもの(葉物やピーマン、インゲンなど、ブロッコリーのみ例外)と瓜系(キュウリ、カボチャ、スイカなど)は「これ、きらいの(きらいの=嫌いなの)」と言って、いっさい、くちにしません。
ほかにも、卵、ナスやさつまいも、かぶなど、何度出しても、食べてくれない食材が多々。
こまか〜く切って、チャーハンやピラフの具として紛れ込ませてしまえば気づかず食べるので、いつもそうしているのですが、ときどき「これでよいのだろうか? 食材をきちんと意識して食べさせた方がよいのではないだろうか?」と疑問に思うのです。
そのことを、保健師さんに相談してみると…
好き嫌いは、どの子も必ず通る道。
食べずぎらいも多いけど、無理矢理食べさせても、もっと拒否するだけだから逆効果。
それに、ただ、食べたくないの!って言いたいだけの子もいるのよ。
だいたいは、何年かすると、いつの間にか食べるようになってたということになるから、気づかないように細かくして食べさせちゃうっていうのも、悪いことじゃないのよ。
とのこと。
「これ嫌い。食べたくない」というのは、子どもなりの甘えでもあるんですね。
しかしやはり、「でもね、ちゃんと意識して食べさせることも、確かに大切なことよね」とも。
そう、そうなんです。
おままごとで、「ピーマンちょきちょきしま〜す」といって包丁で切るマネをしたり、「キャベツをコトコトしましょ〜」とお鍋にいれたり、「これ、れーじょーこいれて!つめたいしてたべるの」と言ったりと、<食材を使って調理して、出来あがったものを食べる>という一連の流れを理解した様子のいまのむすめには、やっぱり、本物の食材の見た目と味を知ってほしい!のです。
「その場合は、“味見を子どものお仕事にする”といいのよ」
お腹がいっぱいのときに苦手な食材をだしても食べないので、子どもがお腹がすいている状態である”ママが料理をしている時間”がチャンス、なのだそう。
さらに、子どもはママの役に立つこと(お手伝い)が大好きなので、「味見をお願い!」と言うと、喜んで食べる子どもが多いというのです!
大人だって、1つのプレートに、ごはんと、好きなおかずと、苦手なおかずと、デザートが一緒に盛られて出てきたら、苦手なおかずを避けたくなっちゃうでしょ?
でも、懐石料理みたいに1品ずつ出てくると、1皿ずつ丁寧に食べるでしょ?
それと同じ考え方で、まず、食べさせたいな〜と思う食材を使った1品を仕上げてしまって、それをキッチンから「これ、味見してみてくれるかな?」といって手渡すと、思わず食べちゃうことが多いのよ。
お行儀が悪いという考え方もあるかもしれないけれど、食事をしている訳ではなく”味見”であることをちゃんと伝えておけば子どもも理解してくれるはず!
なるほど!
で、早速、その日の夕食の仕度では、最初に、ピーマンの細切りを炒めたものを作ってみました。
おもちゃで遊びながら夕食の完成を待っていたむすめ。
しばらくすると期待通り「まま、なにちゅくってるの〜?」とキッチンに顔を出してきました。
すかさず、ピーマンの細切りを1本持って、「いま、これ作ってみたの。美味しくできたかなぁ? 味見してくれる?」と聞いてみました。
すると、「いいよ! あじみしゅるー!」と言って、ピーマンをパクリ。
抵抗なく、くちに入れたことに驚いたのですが、その後、「……んっ、おいしっ!」とのコメント〜!!
ほらね、ピーマンだって、オイシイでしょ?…と言うと、逆効果かな?と思ったので、「いまの美味しかったものは、ピーマンなんだよ」と伝えてみると、「えぇ〜?ぴぃまぁーん?」と変な顔はしましたが、その後も、渡せば渡しただけパクパク、パクパク。
いきなり苦手なピーマンを克服だなんて、懐石料理システム、すごい!
…と、そんなに簡単ではありませんでした。
その後の夕食時、食卓に同じピーマンの炒め物を出したら、やっぱり「ピーマン、きらいの」といって食べませんでした。
空腹のタイミングで「味見」というお手伝いをする”特別感”がよかったのでしょうね。
結局この日、ピーマンを食べたのは味見のときだけでしたが、「ピーマンである」と意識して、食材そのものをくちにできたのは、おおきな進歩のように感じました。
きっといつの日か、むすめ自身が「この食材は、いやなものじゃないんだ」と気づいて、食卓で出したときにも食べてくれるようになるのでしょう!
そう信じて、これからしばらくは、懐石料理システムで苦手な食材は「前菜」(味見)で食べてもらう練習をしてみようと思います。
▲なんでも美味しく、たくさん食べて、強い身体をつくっていこうね!
じつをいうと、私自身が、かなり歳をかさねた今も苦手な食べ物が多いので、むすめにエラそうなことは言えないのですが…それとこれとは、別ってことで!
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