高熱とともにBGCの接種跡が赤く腫れ、『川崎病』が疑われたむすめ。
「前編」の続きです。
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O先生にメールを送った翌朝。 まだ熱が下がらない娘を連れて、病院へ向かいました。
先生はむすめの到着を待っていてくれ、すぐに診察してくれました。
問診、内診、そして、いくつかの検査。 検査結果を待つ間、脱水症状の対策のために点滴。
▲ちいさな子どもの腕に針が刺さる姿に心が痛みます。
診察と検査(尿と血液)の結果、
- BCG跡の発赤
- 目の充血
- 血液検査のCRPの値が4.8である
- 尿検査で細菌の反応がない
この結果から、やはりむすめは「川崎病であろう」ということで入院が決まりました。
▲入院2日目。少しずつ熱が引いてきた頃。保護者の完全付き添いが必要な病院なので、私もここで寝泊まりしました(母さんノーメイク…)。点滴をいやがらないでいてくれたことが何より助かりました。
そもそも、『川崎病』とはどんな病気なのでしょうか。 (私は専門家ではないので、医師から聞いた話とWikipediaからの引用です)
- 病名の「川崎」というのは、神奈川県の地名ではなく、この病気を発見された小児科医「川崎」先生の名前である
- 乳幼児が発症することが多い
- 原因不明の疾患
- 血管が炎症を起こす→心臓の筋肉に血液を送る冠動脈にこぶができ、心筋梗塞につながる可能性がある
- 症状としては、次の6つのうち、多くの項目が当てはまると川崎病と診断される
(1)5日以上続く原因不明の発熱(ただし治療により5日未満で解熱した場合も含む)
(2)両側眼球結膜の充血
(3)四肢の末端が赤くなり堅く腫れる(手足の硬性浮腫、膜様落屑)
(4)皮膚の不定型発疹
(5)口唇が赤く爛れる、いちご舌、口腔咽頭粘膜のびまん性発赤
(6)有痛性の非化膿性頸部リンパ節腫脹
(Wikipediaより引用)
上記に加え、BCG跡の発赤も代表的な症状の1つ
一般的な治療は、炎症を抑えるために「免疫グロブリン」という血液製剤を投与することです。 ただし、免疫グロブリンの効果がないという例もあるとのこと(原因不明)。
治療については、症状やお子さんの状態によって異なると思いますので、むすめへの処置はここで詳しくは述べませんが、数日間の入院を経て、すっかり元気になって退院しました。
▲退院! 熱は下がり、笑顔も戻って、まずは一安心。
退院後、発症から1週間、2週間、1カ月、3カ月、6カ月、9カ月、そして、先日の1年、というタイミングで定期的に心臓の検査(心電図やエコー)を行い、冠動脈瘤ができていないことを確認しています。
この先、5歳いっぱいまで、定期検診は続きます。
その間、後遺症が見つからなければ「運動制限もなく通常通りの小学校生活を送ってOK!」というお墨付きをいただけるそうです!
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『川崎病』は、決して珍しい病気ではないそうですが、発見から40年以上たった今も、原因不明。 そのため、予防することができません。
早期に治療を施すことが、後遺症を防ぐために非常に大切なことだそうです。
また、症状の1つに「発疹」があることと、乳幼児期に発症することが多いために、突発性発疹と診断(自己判断)してしまうこともあるそうです。
むすめの場合は、発症が夏だったために、半袖のTシャツから出ていた腕を見たオットが、偶然にもBCG跡の腫れに気づいたことと、それによって早い段階で臨床経験のある先生に診ていただくことができたということが、なによりの幸運でした。
発症が長袖の季節だったら、気づかなかったかもしれません。
また、私がひとりで看病していたら、熱を下げることに夢中になり、きっと…いや、間違いなく気づかなかったと思います。
みなさんにも、お子さんが高熱を出したときに簡単にチェックする項目として、
- BCG跡の発赤
- 目の充血
- 舌や手足が赤く腫れていないか
まずはこのあたりを覚えておいていただけたらと思います。
少しでも「あれ?」と思うことがあったら、すぐに医師に相談してください。
川崎病の後遺症に苦しむ子どもが1人でも減りますように!
<後日談>
熱を持って赤く晴れ上がったむすめのBCG跡は、退院から1週間ほどで
こんな感じにカサカサに。
その後、かさぶたになってポロリと取れ、今はすっかり綺麗な状態に戻りました。
確率は低いということですが、川崎病は再発の可能性もあるとのこと。
これからもうまく病気と向き合っていきたいと思っています。
入院中も診察の時も、O先生をはじめとする主治医の先生方や看護師のみなさんに、いつもとてもよくしていただいているむすめ。
いまでは、病院に到着すると、
「あ! せんせーだ! もしもしするよ。あーん、できるよ!」
(*もしもし=聴診器を当てる診察のこと、あーん=のどを診る診察のこと)
と嬉しそうに(偉そうに!?)言います。
つらかったことや、入院をした思い出は残っているようですが、『病院はイヤなところではない』と思えているようで、感謝でいっぱいです。
最後になりましたが、本記事の執筆において、メールの転載の許可と記事内容のご確認にお力添えいただいたO先生に、この場をお借りして深く御礼申し上げます。
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