ある日の夜、それまで元気だったのに寝入る前くらいから発熱した息子。
発熱自体はときどきあるので、いつものように対応していたのですが……。
明け方4時ごろにお水を欲しがり、夫がお水を取りに行ってくれている間に急に体がビクつき始めました。
痙攣(けいれん)は、手をぐっと握って肘を曲げた体制でびくっびくっと全身に力が入っているのがわかるもので、「間代性」と呼ばれるものでした。
逆に手足を突っ張って伸びている状態は「強直性」と呼ぶそうで、どちらも子どもにあり得る体勢とのこと。
対応するべき知識は仕事柄あったので、時計を気にしないといけない、動画を残さないとと思っていたのですが、わが子から目を離せず、時間の計測だけ夫に託しました。
容態が悪化、緊急搬送に
…という対応をするなか、白目をむいて失禁があり、泡もふいているような息子を見て、本当にパニックになってしまいました。
痙攣が3分経ってもおさまらなかったので、救急搬送を要請しました。
結果的には6分で治りましたが、目線は合わない状態が続いて受け答えもできない、救急隊の方が駆けつけてくださったときも不安でたまりませんでした。
30分後に病院に到着し、時期柄インフルエンザの検査をしましたが、陰性。
解熱剤は打たずに痙攣を予防するための座薬をいれて5時間ほど様子を見ていると、だんだんと受け答えができるまでに戻ってきてくれました。
帰宅して2度目の座薬をいれて、再発が多いといわれる24時間を無事に経過したときは安心して泣いてしまいました。
次の日まではお話がゆっくりで、目線も合わないときがあり心配が残りましたが、翌々日に意識レベルの確認に再受診したときにはいつも通りになり本当によかったです。
わが家は寝室で一緒に寝ていますが、ベッドは別です。
今回たまたま水を欲しがってくれたので痙攣がわかりましたが、特に大きな音がしたわけでもなかったので気づかなかったら…と恐ろしくなり、今後発熱したときは添い寝にしようと話し合いました。
今回病院で聞いた熱性けいれんの対応の仕方
- 横を向かせて側位にさせる、抱かない(吐き戻して誤嚥窒息防止のため)
- 容態をよく見る(痙攣の状態、吐き戻しがあるか、目線はどうか)
- 痙攣の時間を計る
- 初めての場合は必ず救急へ
ちなみに、今回は焦りすぎて救急車に夫と2人で乗ったのですが、夜だと帰宅時にタクシーがつかまらなかったので、2人いる場合は1人が付き添いで1人がクルマで病院へ向かうのが良いなと感じました。
緊急搬送時の持ち物は、
- 保険証
- 医療証
- 救急搬送先になり得る病院の診察券
- 子どもの着替え
- 靴下
- マスク
これらがあると良いと救急隊の方に教えていただきました。
たしかに靴下とマスクは考えが及ばなかったですが、帰るときや待合室などで持っていて良かったアイテムでした。
10人に1人が経験するという、熱性けいれん。再発する可能性は低いといわれていますが、いざというとき落ち着いて適切な対応できるよう備えたいと思います。
これからやってくる冬。インフルエンザをはじめとする様々なウイルスが猛威をふるう季節です。高熱のときに痙攣を起こすこともあるかもしれません。わがやの(息子の)体験をご参考に、お子さんに対応してあげてくださいね。