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[子育てQA]もう年長なのに母子分離ができない(6歳・女児)

Cheers! mama編集部には、mama記者や読者のみなさんから子育て中のお悩みがたくさん寄せられています。

前回の4歳の女の子のママから寄せられたお悩みにつづき今回もEQWELチャイルドアカデミーの浦谷裕樹先生にお答えいただきました。

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母子分離がうまくできない

もう年長になるのに、「ママと離れたくないから幼稚園に行きたくない」といって毎朝泣きます。

なんとか引き剥がして登園させると、園内では楽しく遊べているようですなのですが……。

母と離れることに強い不安を持っている子に、どう声掛けすればよいでしょうか。(6歳・女児)

自信を高める声掛けを

ママと一緒にいたいと言ってくださるのは、母親として嬉しいですね。けれども、これから自立して少しずつ親から離れていってほしい時期でもありますよね。

まずはお母さまが寄り添って、愛情と共感を示してあげましょう。

お子様をしっかりと抱きしめて、「○○ちゃん、ママと離れたくないのね。ありがとう。大好きよ」と、お子さまを大切にしていることを伝えます。

すると、徐々にお子様は泣きやんでいくことでしょう。

このときに間違っても「もう大きいんだから、ママと離れても寂しくないでしょう?」とお子様の気持ちを軽んじたり、「ほかのみんなは、ママがいなくても大丈夫なのよ」と、他の子どもたちと比較して、恥ずかしい思いをさせたりしてはいけません。

お子様が泣きやんだら、「○○ちゃんは、みんなと仲良くできる力を持っているから、幼稚園に行ったらみんなと楽しく過ごせるよ」と自信を高める言葉かけをします。

その後、「ママも離れたくないけど、いつも○○ちゃんのことを考えているから安心してね。○○ちゃんが友達と楽しく遊んでくれるとうれしいな」と、希望を伝えます。

そうすれば、「ママがそういうのなら、行ってみる…」と気持ちを切り替えてくれることでしょう。

不安な気持ちは無理やり押さえこもうとせずに、時間をかけて安心に変えてあげましょう。

すると、徐々に自分の感情をコントロールする「自制心」が育まれ、お母さまと離れて行動できるようになってきます。

この「自制心」は「EQ力」の一つであり、将来の学力や年収にかかわる重要な能力だといわれています。

お母さまの愛情と共感を示し、自信を高める言葉かけを続けたら、いずれ自分から「ママ、行ってきまーす!」と園生活を楽しめるように必ずなります。

それまではお子様の気持ちを尊重し、未来を信じて、根気よく続けていきましょう。

※「EQ力」とは、IQや学力などの認知能力と対になる非認知能力のことで、特にEQWELチャイルドアカデミーの卒業生で活躍している子どもたちに共通する人間力を指します。EQWELチャイルドアカデミーでは、幼少期に育みたい5つのEQ力として「自己肯定感」「やる気」「共感力」「自制心」「やり抜く力」を挙げています。

答えてくれた方:浦谷裕樹先生
EQWELチャイルドアカデミー
新未来教育科学研究所 主席研究員
工学博士・理学修士京都大学理学部卒業後、教育分野における能力開発に従事。専門学校講師、文部科学省委託プロジェクトメンバー等を歴任。2010年より現株式会社EQWEL転籍。以降、教育内容の研究開発に従事するかたわら、大阪工業大学大学院で研究活動を行い、同大学院より工学博士(生体医工学)授与。企業、学校、各種団体など大人向けへの指導・講演にも力を入れ、これまでの受講者数は1万人以上。EQにまつわる書籍も出版。

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