手術は2種類、どちらにするか…
手術をすると決めたものの、さらに決断しなければいけないことがありました。手術の手法には、2種類あるというのです。
ひとつは「子宮頸部レーザー蒸散術」、もうひとつは「子宮頸部円錐切除術」。
レーザーで患部を焼き付けて殺すというレーザー蒸散術は、日帰り(半日)でOK。ただし、患部を焼いてしまうので生検ができないので、悪性だったかどうかなどの判断はできないとのこと。
一方、円錐切除術のほうは、子宮頸部を円錐状に切除する方法。切除した部分を生検して、病変している範囲や程度を知ることができます。全身麻酔で行い、要入院。
私は、自分の体の中で一体何が起こってしまっているのかを知りたかったので、円錐切除術を選びました。
手術の時間はさほど長くなく、また術後の痛みなどもありませんでした。唯一、全身麻酔の影響で、腰が痛くて動けず、寝返りが打てないことが辛かったです。
ちなみに、手術には主人が立ち会ってくれたのですが、術後、切除した部分を見せてもらったそうです(私は麻酔で眠っていました)。
主人いわく、「焼き肉のカルビ肉1枚くらいだったよ〜」と。カルビって……。
入院は1週間でした。
「退院後もできるだけ安静に」と言われていたので、さらに1週間は会社を休んで自宅にいましたが、出勤できたかな〜と思うくらい、身体に負担は残っていませんでした。
それよりなにより、手術で切除した患部の生検の結果がどうなのかということが不安で、結果が出るまでの日々がとても長く感じました。
その頃、長女は…
病気が発覚した当時、4歳だった長女。病名や治療について伝えてもまだ理解ができない年齢なので、入院前に、「ママは、お腹が病気になってしまったから、病院で治してくるからね」という説明に留めました。
「病気になった」といっても、それでママがどうにかなっちゃう…という考えにはつながらなかった様子。
長女にとって最も辛かったことは、「入院中は、面会のあとバイバイしなきゃならない」「夜、ママがいない」ということ。パパやおばあちゃんが懸命にフォローしてくれ、長女も頑張って寂しい日々を乗り越えてくれました。
幼かったので、あいまいな説明でその場をごまかすことができたので、不安を煽ることもなく済んだのは不幸中の幸いだったかなと思っています。
9歳になった現在も、まだ私がどんな病気になったかは話していません。もう少し大きくなったら、きちんと伝えようと思っています。