【連載】うちの子がすきな絵本[63]
次女が1歳半の頃からお気に入りの1冊が『はけたよはけたよ』です。
この絵本は、パンツを履くのが苦手な「たつくん」のお話。
パンツを履こうとするといつも「どてん!」と転んでしまうので、イヤになってしまいます。
ある時、「パンツなんかいらないやい!」とおしりを出したまま表に出たたつくんは動物たちに出会いました。
そして、意外なきっかけで「どってーん」と転ばずにパンツを履ける方法を見つけたのです!
購入したのは約5年前。長女が1歳の頃に、クレヨンハウスの絵本定期購読「ブッククラブ」で届いたものでしたが、長女はあまりこの絵本にはハマりませんでした。
一方の次女は、1歳半になる頃からこの大ハマリ!
「どてん」の音がとても気に入った様子で(どって〜ん!と大げさに読んであげています)、「絵本読むよ〜、好きなの持っておいで〜」と声をかけると、かなりの高確率で「ママ、あんで!(読んで)」と言って、『はけたよはけたよ』を持ってきます。
そのうち、お気に入りの「どってーん」のフレーズは私に言わせてくれず、自分で言うようになりました。
そして、1歳9カ月の頃、突然、「自分でズボンを履きたい」スイッチが入った次女。
履いていた細身のレギンスを脱ぎ、それをもう一度履こうと挑戦し始めたので、それはさすがに難しかろうと、ちょっとゆるめでふんわりしたデザインと生地の半ズボンを出してあげました。
それでも、ズボンを反対側から履いてみたり、片方に両足を突っ込んでみたりと、最初はなかなかうまく履けません。
その後、膝下までしか履けてない状態で歩き出そうとした次女は、ドシン!と尻もちをついてしまいました。
その瞬間、( ゚д゚)ハッ!…っという顔をして私を振り返り、
「ママ! たつくんだ! どってーん、なっちゃう、たつくんだ! いくら、たつくん、なっちゃったよ!」
と鼻の穴を全開にして叫びました。(いくら=次女のこと)
「ほんとだ、たつくんみたいだね。
じゃあ、たつくんは、どうやったら、どってーんにならないで、上手にパンツが履けたかな? 覚えてる? やってみて!」
と(ダメ元で)提案してみると、絵本の中で、たつくんが見つけた「上手に履ける方法」にちゃんとトライしていました。
もちろん、それですぐに上手にズボンが履けるようになったわけではないのですが、負けず嫌いの次女は、「たつくんの、どってーん、ならないように」といいながら、何日も履く練習をして、ついに自分で履けるようになりました!
(オムツでお尻が大きいので、ウエストまで上げることができない場合が多いのですが)
絵本の内容が子どもの中でしっかり根付いて、実生活に直結した姿を目の当たりにした私は、最近サボりがちだった読み聞かせをもっとちゃんとしてあげようと心に誓いました。
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