【連載】うちの子がすきな絵本[52]
長女・4歳。
19時から「寝る準備して〜!」を繰り返し、19時半にベッドへ行きます。
絵本を読み、電気を消してから眠くなるまでおしゃべりを続けます。ほんとうによくしゃべります。で、就寝はだいたい20時半すぎ。
こんな様子で、毎日、寝かしつけに1時間以上かかっています。
先日、オットの母から、「テレビで、10分で寝かしつけできちゃう絵本があるってやってたのよ。タイトルは忘れちゃったんだけど…」と教えてもらいました。
気になったので、すぐに検索。
ヒットした『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』の表紙画像を見てもらうと「あ、これこれ!」というので、その場でポチッと。
翌日、届いた絵本をパラパラとめくってみると、「絵本」といっても絵はとっても少なく、文章メイン。
ひらがなを覚えて「自分で読む」ということに興味を持ち始めた娘には向かないかな…とちょっと不安になりつつ、最初のページに目を通すと、この本をどうやって読むと良いかという説明書きがあります。
例えば、
- 【あくびする】という部分は、読み手が本当にあくびをする
- 【なまえ】という部分は、聞き手(子ども)の名前を入れる
- 太字は強調して、色文字はゆっくり静かに読む
など。
この本を読むにはいくつかのルールがあるようです。また、「車を運転している人のそばで音読しないこと」という注意書きもありました。
その夜、早速挑戦。まさしく、決戦は金曜日!
曜日感覚がついてきた娘は、「明日はお休みだから、今日は少し寝るのが遅くでいい日だよね!」と興奮気味でしたが、「新しい本があるから読んでみようよ!」と寝室へ誘導。
効果には半信半疑ではありましたが、できるだけルールを守って読んでみようと思い、
「このご本はね、あんまり絵がないの。だから、一緒に本を見るんじゃなくて、あなたは、ママのお話を自分の頭のなかで絵にするといいみたいだよ」
と言って表紙を見せ、
「主人公は、このウサギさん。ロジャーってお名前なんだって。今日は、このロジャーくんのお話です。では、はじまり、はじまり〜」
以下が、『おやすみ、ロジャー』初挑戦時の様子です。
- 19:30 本の説明開始(上記)
- 19:40 読み聞かせスタート
- 19:45 座って聞いていた娘、ゴロンと仰向けになる
- 19:48 目をこすり始め、いつの間にか目を閉じる(開始8分)
- 19:50 【あくびする】部分の私のあくびに釣られてあくびをする
- 19:53 仰向けから横向きに態勢がかわり、顔を腕で隠すような格好に
- 19:55 右を向いたり左を向いたり。もうほとんど本の内容は聞いていない感じ(開始15分)
- 19:57 「ママ、電気消して」と言う(開始17分)
- 20:00 電気を消して、本を閉じ、私も一緒に横になる。私の耳とホッペを触る(毎晩の儀式)
- 20:05 就寝(開始25分)
読み聞かせ開始から、25分で眠りました。「電気消して」から寝息になるまでは、もしかしたら5分かからなかったかもしれません。
娘はふだんから、テレビや映画を見ながらいつの間にか眠る、ということができません。眠るときには、テレビも電気も消したいタイプ。
絵本を読んでいるうちに眠ってしまった…という経験もありません。どんなに眠くても、お話を最後まで聞いてから眠ります。
なので、この本の帯にある「たった10分で寝かしつけ」や、義母から聞いた「読み始めたらすぐに寝ちゃう」ということはありませんでしたが、読み始めて10分後には、確実に「眠いモード」に入って行き、最終的にいつもの半分以下の時間で眠りに落ちました。
本の内容は、というと、眠るのが下手なうさぎのロジャーの「眠るための旅」のおはなし。
「すぐに眠る」とか「疲れた」「ヘトヘト」といった幾つかのキーワードを定期的に繰り返し、聞き手を眠りへ誘う感じです。
繰り返しのペースや、出てくる単語にちょっとした催眠効果があるのでしょうか。読んでいる私の方まで、なんだかぼんやりしてきてしまったので、注意書きにあった「運転手の横で読んではいけない」というのもわかる気がしました。
ためになるお話や、楽しいお話、というたぐいの本ではないので、毎日この本を使って寝かしつけるのはどうかな?という印象を持ったので、興奮してしまってなかなか目を閉じない時や、翌朝が早いから早く寝て欲しい時などに満を持して登場!…という使い方をしたいと思います!
余談ですが……4カ月の次女には、まったく効果がありませんでした。
そりゃ、そうか!
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