医療保険を選ぶときに、入院日額と並んでまず考えなければならないのが入院限度日数です。
入院限度日数というのは、1回の入院に対して入院給付金が何日間もらえるか、ということです。
入院限度日数は40日、60日、120日、180日など商品によって決まっています。
例えば、1入院40日型の保険に加入していて60日間入院した場合、40日分の入院給付金しかもらうことができません。
そう聞くと、できるだけ入院限度日数が長い保険に加入したくなると思いますが、医療の進歩などにより入院日数は短くなってきています。
厚生労働省の平成23年患者調査によると、平均入院日数は32.8日。
入院日数の分布を見てみると、40日以内がなんと約87%、そのうち5日未満は約28%です。
一方で、脳血管疾患など平均入院日数が90日を超える病気もあります。
また、何日目から給付金が出るのかも要チェック。
最近は、日帰り入院や入院1日目から給付金を受け取れる商品が多いですが、「入院5日目から」というような商品もあります。
これらをふまえて、入院限度日数を長くするか短くするかを考えてみましょう。
例えば…
- 「長期入院になる可能性は低そうだから、保険は短期入院に対する備えにしよう」と考える人は、入院初期からもらえるもので、入院限度日数は短めに
- 「短期入院なら貯蓄でまかなえるから、長期入院にこそ保険で備えたい」と考える人は、入院初期の給付はつけず、入院限度日数は長めに
といったように考えるといいと思います。
また、長期の療養に対しては、「所得補償保険」を検討してみるのもひとつです。
ここでひとつ注意点があります。
医療保険は、入院日額が高いもの、入院限度日数が高いものほど保険料が高くなる傾向にあります。
そのため、金額を大きく、期間も長くしようと思うと、思った以上に高額になることがあります。
保険料負担を減らすには、前回もお伝えしましたが、どこまでを保険でカバーするのかを絞り込むことがポイントです。
長期入院に備えたいが保障は最低限で構わない、とか、短期入院でもしっかりと給付金を受け取りたいから入院日額を高く設定したい、など、具体的に考えてみてくださいね。