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「自閉傾向」と言われて… その1:母の一言、主治医の診断

(執筆:匿名)

 

すくすくと、問題なく育っていると思っていたわが子が、とつぜん「自閉傾向がある」と診断された……

 

本記事『「自閉傾向」と言われて』は、匿名希望のmama記者から届いた体験談です。

発覚のきっかけや、親としての想いや葛藤、そして行動など、全4編でお届けします。

 


 

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「クレーン現象」って知ってる?この子、やってるわよね。

時々、目も合わないし。

 

全てのきっかけは、この、母の何気ない一言でした。

 

「クレーン現象」という言葉を初めて聞いた私は、なんとなく嫌な予感がして、その言葉を聞き流せず、自宅へ帰るとすぐさまインターネットで検索しました。

 

クレーン現象とは、子どもが何か物を取りたい時、お父さんやお母さんの腕をクレーンのように持って、動かすこと。

 

インターネットにはこう書いてありました。

 

そして、「クレーン現象」と共に出る「自閉症」の文字。

まさかという思いと、もしかしてという不安が交錯しました。

 

「自閉症」の特徴を調べてみると、当てはまる項目が幾つもあったのです。

くるくる回る、つま先立ちをする、こだわりが強い……。

 

考えれば考えるほど、どんどん悪い方へと想像が膨らんでいきます。

 

その晩、主人と話し合い、かかりつけの主治医に相談してみることにしました。

 

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最近、頻繁にクレーン現象をするんです。

くるくる回ったり、かんしゃくを起こしたりもします。

 

主治医にこう切り出すと、先生の顔がさっと変わり、発達チェックの紙を引き出しから出してきてくれました。

全部で20項目以上あったでしょうか。

ハイハイや歩き始めの時期、お友達と遊べているか、言葉の発達はどうか、何か強いこだわりはないか、等々。

 

先生にひとつひとつ質問され、私が答え、チェックがついていきました。

 

質疑応答が終わった後、先生の口から出たのは

 

「この子は、自閉傾向があると言えます」

 

という言葉でした。

 

頭の中が真っ白になりました。

 

 

「その2:親としての葛藤、決意」へ続きます。

 


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