出産前はよく映画館に行っていた私たち夫婦ですが、出産後は「子どもを預けてまで行かなくても」派の主人のため、DVD鑑賞ばかりになっていました。
赤ちゃんと一緒に入れる「ママズシアタークラブ」などは、子どもが一番活動的な時間帯に上映だったりするのでおとなしく2時間座ってられるのか心配でもありました。
そこで、半年計画で、2歳7カ月にしてついに家族で映画館デビューしたお話を紹介したいと思います。
これは我が家の女児の例です。
(1)DVDで2時間、ストーリーを追えるようにする。それと、絵本の読み聞かせで少し長めの本を最後まで聞けるようにする。
娘はディズニー、ジブリともに好きで、2歳3カ月のころは1時間座っていられるかどうかでしたが、ひと月後には最後まで座っていられるようになりました。初めての映画は途中で席を立つこともありましたが、2歳5カ月にもなると一緒にいれば最後まで観られるようになりました。
絵本の読み聞かせは少しでも読解力を増やせればと思い継続しています。
(2)親の観たいものではなく、子どもが観たいものを選ぶ
これはある意味当然と思いますが、慣れ親しんだアニメとかを選ぶほうがいいですね。
我が家の場合はディズニーのプリンセス系が好きなので『アナと雪の女王』をセレクトしました。
あらかじめ、予告などをYouTubeで見せてなじませておき、さらに、プリンセスものなので、当日は本人にもドレスっぽいものを着せて気持ちを盛り上げさせました。
(3)気兼ねしない時間帯と席のチョイス
初めての映画館は、照明の暗さや音量の大きさなどいろんな心配があります。最初をしくじると、しばし足が遠のきそうな気がしたので、ほどよい席を事前予約できる映画館を選びました。
それと、ファミリー層が多い地域の映画館で、土日で、かつ春休みなど子どもが多そうな時期のほうが、逆に気兼ねなく観られるのではと思いました。時間帯はお昼を食べて機嫌のよいくらいがいいと思います。
当日は、天気がいい中での電車で眠くなった娘はランチも食べずに映画が始まる30分前まで寝てくれました。
起きたところで小さいパンとか、おにぎりを持ち(持ち込み不可のところもあります)、大好きなポップコーンを買って映画館へ入りました。
「映画館は大きなテレビをみんなで観るところ、静かにね」と念を押し、隣席の方に「もしも騒がしかったらすぐ出ますので」と断りを入れたりしてるうちに予告が始まりました。
娘は、主人の膝の上です。
ところが、映画本編よりもこの予告が問題でした。
アニメ映画のものが多かったのはいいのですが、インパクトが大切なのが予告。
音も大きいし、びっくりすることが多く、文字も多い。20分ものの間、顔を近づけて小さい声で声かけする羽目になりました。
いよいよ映画が始まると、娘は物語に引き込まれていきました。
YouTubeで聴いた歌にはよく反応し、映像やドレスのきれいさなどを話してました。
でも、1時間くらいでややぐずりだし、私の膝に移動。それで少し気分が紛れたのか、また引き込まれます。
クライマックスになるにつれ集中力も好物のポップコーンもなくなり、娘は再びぐずぐず。
小さい声で「あぶない! だいじょうぶかな? 寒そうだねえ」などと、また顔を近づけ小声で話しかけ、なんとか最後まで見終えることができました。
「よく頑張ったねー」と声をかけると、「静かに映画観れたよ」と返事。
物語云々わからないよね……。
歌が多い映画ということもあって、口ずさむと喜び、グッズ販売では当然のようにおねだりしたり……。
でもとても楽しかったようで、帰ってからもずっとパンフレットを見て、「アナみたねー、このご本読んで!」とうれしそうでした。
子どもを産むまでは、春休みのドラえもん映画など見向きもしなかったのに、需要と供給のバランスを知った母、3回目の春です。
さて、次は夏休みかな? GWかな? 何を観ようかな?
(mama記者・なかむらかずの)