勤労感謝の日に、子育てに関する講演会が図書館で開催されました。
講師は、狂言師の「和泉元彌さん」です。
昨年、個人的に狂言を観に行く機会があり、こういった世界に興味を持ち始めたので、申込みさせてもらいました。
講演は、まずは「狂言」に関する説明からスタート。
・・・といっても、決して堅苦しいものではありませんでした。
子連れOKの講演ということもあり、狂言の世界での特有な「動物のなきごえ」を実際にしてくださり、それが何の動物かを当てるクイズもありました。
(例:びょーびょーびょーびょー → 犬のなきごえ)
また、「これは何の動作をしているのでしょうか?」と、所作の型も演じてのクイズも。
(例:お酒をつぐ動作)
さらに、「鶴亀の舞」というものから一曲、披露してくださいました。
なかなか貴重な機会にめぐりあえたなと感じました。
そして、育児に関するお話です。
まずは元彌さんが、狂言のお稽古の際に1歳半からお父様からの受けた指導に関する思い出話。
さらに、元彌さんご自身が、ご自分のお子さんへ指導している様子などを知ることができました。
狂言師の家に生まれ、「口伝」という方法で自分の体で覚え、代々伝承して残していくことの難しさ。
親子であり、師弟でもある関係についてなど、こういった世界で活躍する方だからこそ語れる内容ばかりでした。
驚いたことに元彌さんは、お子さんの小学校でPTA会長をされた経験や、学校の図書館ボランティアで「読み聞かせ」をされてきたそうです。
お母さんではなく、お父さんしかだせない味を出しながらの読み聞かせをするよう心がけているとのこと。
とても良い講演だったので、今度は元彌さんが書かれた本も読んでみたいと思っています。
こういった独特の世界で生きる方々の子育ては、特殊な部分もあり、参考になることも多いので、また機会があったらこうした講演には足を運んでみたいと思っています。
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