【連載】ママのための写真撮影TIPS[33]
2016年の連載1回目です。今年もママのための写真の撮り方についてたくさん情報をお届けしたいと思います。
さて、前回は年末なので、「年賀状」にフォーカスした内容で書きましたが、今回からまたあらためて、「家族写真を残す」という観点で写真撮影、管理について整理してお話ししようと思います。
■家族のための写真ってなんだろう?
月イチで開催させていただいている区の写真講座でママさんといろいろお話ししているうちに、ママが撮影する家族写真というのは、「写真自体を上手に撮るための撮影のテクニック」以外にも様々な悩みがあることがわかりました。
その内容とは……、
- 毎日撮影しているが、同じような写真ばかりになってしまう。
- 暗い、ぶれる。
- 子どもがカメラに向かってきてしまい、ぜんぜん写真が撮れない。
- データが大量になってしまって、何をどう管理したらいいのかわからない。
- フォトブック、印刷など、選択肢がありすぎて何を利用したらいいのかわからない。
- ケータイで撮るのか、一眼で撮るのか、どう使い分けしたらいいかわからない。
代表的な質問ですが、こうしてみると、「撮影」もそうですが、「管理」について悩まれている方もとても多いようです。
日々めまぐるしく成長していく子ども。
家族の写真というのは、その家族の歴史そのものなんです。
あとから振り返ったときに、「ああ、こんな時期もあったな、こんなことをしたな」と、振り返って楽しめるような写真を残し、管理したいものですね!
■どういう風に撮影、管理をしたらいいのか?
ということで、今回から、「必要性から考える写真の撮り方・2016年バージョン」をお送りしたいと思います。
なぜ、「2016年バージョン」なのかというと、写真は現在、デジタルコンテンツなので、おすすめできるコンテンツや媒体が日々進化しているからです。
フォトブックなども毎年どんどん新しいサービスがリリースされますし、今やスマートフォンだけで一眼レフは持たない方も、どんどん増えているように感じます。
「一眼レフならきれいに撮影できるのだろうけど、どうせ買っても使いきれないなら、それなりにきれいに撮れるしスマートフォンだけでいいかな」という選択肢が多くなっているんでしょうね。
それだけスマートフォンのカメラの画質が進化し、そしてそのままそれを管理できるだけのサービスがそろってきているからなのだと思います。
それを踏まえ、今回からテーマを分けて撮影、管理について新しい情報をお届けしたいと思います。
■写真撮影は何をメインに使うか?
ここ1年で、「子どもが産まれた」→「一眼レフを買う」という流れは実は減っているように思います。
それは、たぶんスマートフォンのカメラが格段に進化したからかな、と個人的には思っています。
「買ってもきっと使いきれないなら、携帯のカメラでいいや」・・・確かに一理ある選択肢です。
でも、一眼レフも気になりますよね。
自分は果たしてどんな選択肢が合うのか、考えてみましょう!
■そもそも、カメラによって写真ってどう違うの?
最近のスマートフォンカメラは、技術の進歩ですごくきれいに撮影できるようになったと思います。
でも、まだまだ美しい写真を残すという点においては、一眼レフにずっと利があるようです。
同じ環境で同じ被写体を一眼レフとスマートフォン(iPhone6)で撮影した写真を比較してみましょう。
*スマートフォン(iPhone6)*
*デジタル一眼レフカメラ*
比較してみると、やっぱり一眼レフのほうが写真に迫力があります。いうなれば、立体感でしょうか。
その違いについて詳しく話すと、画素数が…、CMOSが…という話になるのですが、そういう話は置いといて。
イメージセンサーという「写真センサーの大きさ」に差があるから、ということになります。
簡単に言うと、細かく書き込んだ絵なのか、ざっくりと描いた絵なのか、みたいな差です。
イメージセンサーの大きさは、ざっくりいうと、
携帯・スマートフォン < コンパクトデジタルカメラ < ミラーレス一眼 < 一眼レフ < フルサイズ一眼レフ
という順になります。
センサーが大きいほうが、細かく書き込めるので、写真に迫力や立体感が生まれる、ということです。
■自分は一眼レフを買うべきなのか?
写真の質の高さ、という点では一眼レフ、できれば「センサーのサイズが大きいもの」がもちろんよいのですが、ママが持つとなるといろいろ事情は変わってきます。
(1)スマートフォンやコンパクトデジカメをおすすめするタイプ
- そもそもデジタル機器は苦手、むしろ嫌い
- 子どもの荷物をこれ以上増やしたくない
(2)一眼レフをおすすめするタイプ
- 趣味を探している
- 友達に一眼レフを持っている人が多い
- 凝り性
- パソコンにはそれなりに詳しい、仕事で使っている
そもそも、「まずあっても使わないと思う・・」と思う方は、無理して買う必要はないと思います。
買っても使わなければ意味がありませんので、あえて「スマートフォンやコンパクトデジカメ」のみを使う!と割り切っても問題ないと思います。
それに、記念の日にはプロに撮影をお願いするという方法も。そちらのほうが長い目でみたら、使わないカメラを買うよりコスパがいいことだってもちろんあり得ます。
(2)にあてはまる方は、一度一眼レフの購入を検討されてもいいと思います。
「趣味」と書いたのは、子供がいてもできる気分転換や趣味は限られるからです。その点、写真にハマれば家族写真も増えるし、一石二鳥!
友達と一緒に一眼レフにはまりたい!という方向性もとてもいいと思います。
自分をどの方向性になら持っていけるか、考えてみてくださいね!
■もしも一眼レフカメラを買うなら……買うときのポイント
では、一眼レフを買うときはどのように選んだらいいでしょうか?
答えは、「これなら重さ、大きさ的に持っていて負担がない」と思えるものを買うこと!
ミラーレスより普通の一眼レフ、さらにフルサイズ一眼レフがもちろん表現力は高いのですが、なにより大事なのは「これなら普段持ち運べる」と思えるものであること。
どんなにスペックが高いものを買っても、普段持ち運ばないなら意味がありません。
まずは店頭に行って、手に取ってみてみてください。当たり前のようで実は一番大事なことですよ!
というわけで次回は、カメラ選びについてもう少し詳しくお話ししようと思います。
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