仕事柄勉強している心理学を応用した「子どもを褒めて伸ばす」方法をご紹介します。
「子どもは褒めて伸ばす!」とはよく耳にすると思いますが、その褒め方もさまざまですよね。
「あれをしなさい」「これをしなさい」と子どもの行動を強制したくはないけれど、なんでもかんでも許していては、しつけにならないし。意外と褒めるのも難しいです。
ただただ褒めるだけでも、子どもはぐんぐんと成長していくと思います。
ただ、そこからさらに一歩進んで、褒め方のコツをつかめば、子どもの気持ちを尊重しつつ、して欲しい行動を促すことができ、親もラクになります。
心理学の「ピグマリオン効果」、というものをご存知でしょうか?
ピグマリオン効果とは、『人は期待された通りの行動をする』という心理行動のことです。
それを子育てにも活用してみると、こうなります。
2つの例えをご紹介しましょう。
例1:ご飯を全部食べて欲しいけど、なかなか食べてくれない。
こんな時、いつもなら「全部食べなさい!」と言ってしまいがちですが(これでも強制的に食べさせることはできるかもしれませんが、子どもは恐怖心を感じ「怒られるから食べる」という思考ができてしまいます。せっかくなら美味しく味わせてあげたいですよね)、
「○○ちゃんが美味しそうに食べる顔を見ると、ママ嬉しいな~」
と言ってみる。
そうすると(子は基本的に親が大好きで、期待に応えたいと思っているので)、
「そうか! ママは私が美味しく食べるのが好きなんだ!」
「よし! たくさん食べて、ママを喜ばせたい!」
となるわけです。
例2:お風呂に入らなくてグズグズしている。
ついつい「早くお風呂に入りなさい!」と大きな声を出してしまいがちですが、ひと呼吸置いて、
「お風呂上がりの○○ちゃんの匂いって本当にいいにおいだよね~!?」
「○○ちゃんとお風呂に入る時間、本当に好きなんだよね!?」など…。
その行動の先にある、(ママ・パパを喜ばせられる)状況をイメージさせてあげることで、目先のグズグズしていたことを忘れ、目標に向かってスイッチが入れてあげます。
もう少し大きくなって言葉が理解できるようになれば、
「自分が悪いと思ったら、ちゃんとごめんなさいできる子だよね」
「ゲームを自分でやめられる子だって、ママ信じてるからね」
…など、子どもをひとりの人間として尊重する言葉や態度を示すだけで、自ら行動するようになります。
親が何も言わなくても、ルールを守れたら、とことん褒めてあげる。
そうすることで、プラスのスパイラルは続いていきます。
ちなみに、これはパパにも応用できます。
「パパが作る朝食って絶品だよね~! 幸せ感じるよ~」
「パパが掃除すると、普段気づかないところまでやってくれるよね! 助かる~」
などと、褒めることが継続につながります(笑)。
ちなみに、ピグマリオン効果はギリシャ神話に出てくる「ピグマリオン王」が元になっています。
ピグマリオン王が愛した女性の銅像に、「君は美しいね」と言い続けていたら本当に人間の女になった、という逸話を元にしています。
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