【連載】うちの子がすきな絵本[02]
1歳9カ月のむすめは、これまでに3度、入院を経験しています。
初めての入院は、生後10カ月のころでした。
1歳9カ月の今なら、好きなキャラクターのDVDを見たり、お絵かきやパズルをしたり……と、時間のつぶし方にもバリエーションが出てくるのですが、10カ月のベビーでは、そうもいきません。
どうしたら憂鬱な入院生活のなかで少しでも楽しい時間を作れるだろうかと悩みながら、面会の前に、書店巡り。
ボタンがたくさん付いた音の出る絵本は好きですが、個室ではないので周囲に迷惑がかかります。
あまり難しい仕掛け絵本も、まだできないし…。
どうしようどうしよう、と3件目の書店で出会ったのが、この絵本。
▲ いないいないばあ!―めくってあそべて鏡つき
ぞうさんやカバさん、パンダさんにキリンさんなど、1ページに1つ大きく描かれた動物の両手が動く、いたってかんたんな、仕掛け絵本です。
▲ だれかな? だれかな?
いないいない…
▲ ばぁっ!
「いないいないばあ!」の遊びは習得しているむすめ、期待以上に夢中になってくれました。
▲ 点滴されていない左手だけでも遊べるよ
最終ページでいないいないばぁをするのは、動物ではなく、あかちゃん。
しかも、
▲ 顔の部分が鏡になっています
むすめは、ここに映った自分にチューしていました…。
この本で遊んでいると、キャッキャと声を上げて笑ってくれるので、入院中、ほんとうに救われた気分になれました。
退院後も、ことあるごとに、「あむー」(読む)と言いながら、この絵本を持ってくるほどのお気に入り。
遊びすぎて、動物さんのおててがちぎれてしまい、テープでなんども治療を繰り返しています。
1歳半くらいまでは、夢中で遊んでいましたが、今では、時々思い出したように取り出しては、ひとりで「ばぁ!」とやっている程度。
1歳9カ月になると、もうすこし複雑な仕掛けの方がおもしろいと感じるのかなと思っています。