栄養たっぷりのバナナは、そのまま食べてもよし、ヨーグルトに入れてもよし。スムージーや離乳食にも便利で、朝食やおやつにもピッタリですね。
スーパーのバナナ売り場には、糖度が高いもの、大きめ/小さめのもの、皮がきれいなもの、お手頃価格のものなど、さまざまな種類がありますが、みなさんは、バナナをどのように選んでいるでしょうか。
先日、パルシステムさんにお声掛けいただき、Cheers! mamaのmama記者4名で「バナナ」に関する勉強会に参加してきました。
はじめに、フィリピンのバナナ栽培の実態を描いた「毒の雨」という動画を視聴。
その後、バナナのスペシャリスト・パルシステムの高橋さんに、この動画がどのようなことを意味するのか、詳しく教えていただきました。
それは、以下のようなことでした。
いま、もっとも問題になっているのが、バナナプランテーション(大規模農園)で「空中散布」という手法で農薬が使われているということ。
空中散布は、文字通り空から小型飛行機で農薬を撒くため、広く拡散してしまい、地上で使うものと同じ農薬を撒いても、濃度にムラができてしまいます。
そのため、原液に近い(地上から撒く農薬に比べて濃い)農薬を、もっとも付着が少ない場所でも一定以上の濃度を保つように散布する(農薬を多量に撒く)必要があるというのです。
つまりは、プランテーションで雇われている労働者だけでなく、周囲で生活をするすべての人にも、その毒性がどんどん身体に侵食しているということ……。
労働者のみなさんは、私達が手にする「見た目がきれいなバナナ」を作るために、文字通り命を削って作業をしているのです。
子どもの頃から、大人たちに「バナナの皮は農薬がたくさんついているから、ベタベタ触らないのよ」なんて言われていた方は多いのではないでしょうか。
今回、勉強会に参加したmama記者たちもそうでした。でも皆、その本当の背景までを知りませんでした。
自分たちが手にするバナナを作るために、どれほどの犠牲がはらわれているかということを、初めて目の当たりにし、とてもショックを受けました。
【参考動画】あなたはどの「バナナ」を選びますか?
さて、今まで知りえなかった「現実」を知ったところで、少し気分を変えてバナナの試食タイム!
パルシステムの「エコ・バナナ」を3種類用意していただき、食べ比べをしました。
朝食で毎日のようにバナナを食べている編集部・三浦の次女(1歳1カ月)は、夢中でモグモグ。
子どもはこんな風にバナナを握りしめて食べるので、バナナの皮についた農薬については気になるところ。
パルシステムの「エコ・バナナ」は、除草剤などの化学合成農薬を使用しておらず、また、収穫後の防カビ剤・防腐剤なども使っていないんだそうです。
なので、「エコ・バナナ」はよく見るバナナのように、皮がピカピカできれいな黄色ではありません。
……と、いうことは。
きれいな皮を保つためには、どれほどの化学合成農薬や防腐剤などを使っているのだろうかと考えてしまいます。
そして、「エコ・バナナ」の栽培には農薬を使っていないので、虫や細菌が残らないように、現地の方の手で1つずつ丁寧に、水でしっかり洗い流してから出荷しているのだそうです。
考えただけでも、とても手間がかかります。ですが、そのぶん、作る人の身体にも、食べる人の身体にも優しいバナナができるということなのですね。
そうそう、肝心の「エコ・バナナ」の味は、というと。
今回、産地別に3種類を試食しましたが、びっくりするくらいそれぞれ味わいが異なっていました。
「ホムトンバナナ」は大きめで香りよく優しい味わい。「コロンビア」はサッパリ系で、「バランゴンバナナ」は濃厚な味でした。
▲編集部・三浦の次女は「バランゴンバナナ」が好きみたい。細めで食べやすいのもよかったのかも!
3種類とも、バナナの旨味をしっかり感じられて美味しかったです!
見た目の綺麗さや価格の安さに惑わされず、私達消費者も生産に携わる方にも価値がある「エコ・バナナ」のような商品を選んでいきたいと思った勉強会でした。
今回のバナナ勉強会、とてもためになりました。パルシステムの皆さん、ありがとうございました。
「エコ・バナナ」に興味がある!という方は、ぜひパルシステムに加入して購入してみてくださいね。
なお、このバナナ勉強会の様子は、パルシステムの公式動画『あなたはどの「バナナ」を選びますか?』でも紹介されています。ぜひご覧になってくださいね!
【関連動画】
・あなたはどの「バナナ」を選びますか?
【関連アプリ】
・タベソダ (パルシステムのお買い物アプリ)