カメラも買った!
連載「ママのための写真撮影TIPS」も全部読んだ!(だとしたらありがとうございます)
さて、いざ、撮影!
でも、あれれ?
なんだかうまく撮影できない…。
思っているのと違う…。
「絞り優先オート」に設定して、「絞りを開放」して、「露出補正」で明るく設定しているし、パパがいるときに気を引いてもらって撮影しているのに…。
そんな風に感じる方は、「構図」を考えてみる時期かもしれません!
同じ場面を撮影していても、「構図の切り取り方」で差が出ます。
もちろん構図に正解なんてないのですが、「迷ったときのために」こんな構図の考え方がある、というのは知っていてもいいことです。
この講座でも何回かお話はしているのですが、もう一度整理して考えてみましょう。
(1)テーマに合わせて余白を削る
シャッターを切るとき、意外と「余計なもの」を写している人は多いんです。
でも、無駄に広く撮影してしまっても大丈夫。上記で紹介したように、トリミング(切り取り処理)をすればOKです!
こちらは、すべり台あまり写っていませんが、「すべり台と子供」の写真です。
となると・・・少なくとも、上の空白部分に意味はありませんね。
では、削ってみましょう。
上の余白を削っただけで、ぐっと子供の表情に寄れた写真になりましたね。
次はこの写真。
このままでもいいのですが「全身で遊ぶ子供としゃぼんだま」を表現するなら、こんな感じにカット。
余白を削ることで、ぐっと「伝わる」写真になります。
では、シャボン玉より、「子供の動いている姿と表情」にフォーカスするなら……
さらに大胆に削って、こんな構図に。
どうですか? 全身よりもバストアップのほうがずっと「伝わる」写真になりませんか?
(2)「余白」を利用して、構図に広がりと面白さを出す
余白を削るテクニックは覚えたけれど、被写体がど真ん中の構図ばかりでは、なんだかつまらない!
そんなときは、逆の発想。
「余白」を上手に利用しましょう!
この写真をトリミングして「いらない余白を削る」とすると、
このようになりますが、トリミング前のほうが、余白があることで「走っている」雰囲気がより伝わりますよね!
余白があることがだめなのではありません。
「意味のある余白は、あえて残す」ことで、写真の構図にぐっと広がりが出てきます。
それでもなんだかいつも同じ真ん中構図になっちゃう……という方は、意識して四隅のどこかに被写体を寄せて撮影してみると、いつもと違う雰囲気になったり、あえてナナメに撮影することによって、動きを出すことができます。
たとえば…
この写真は、少し進行方向である右側に構図を倒すことによって動きを出しています。
先に写っている街灯がナナメになっているので、あえて倒していることがお分かりいただけるでしょうか。
どうですか? なんとなくイメージができてきたでしょうか。
「余白を削る」「余白を利用する」の効果はわかったけれど、いざ実践となると、どうしたらいいのかわからないよ〜!…という方のために、次回『「伝わる」写真を撮影しよう(2)』では、「実際の写真の比較」で構図について考えていきたいと思います。