海外某国在住、4歳になる娘の母です。
年末に、家族で日本に一時帰国しました。
日本を離れて早10年。妊娠~出産~子育てを異国の地でしています。
そのため、娘が産まれてからは帰国するたびに、ドキドキの連続でした☆
日本で子連れで出かける際のマナーやタブーがイマイチわからず、公共の場ではいつも焦ったり、どこか不安に。
でも、今回の帰国は、ちょっと違いました!
スーパーで駄々をこねる娘を、通りがかりのおじいさんが優しくあやしてくれたり。
電車の中でも、席を譲り合う場面を何度か目にしました。
しかもその譲り合いをきっかけに、若者とお婆さんの間で会話が生まれ、さらにその内容に興味を持った別の方も会話に加わり、電車を降りるまで3人で楽しくお話しされていたことも!
今思い出しただけでも胸が温まる、なんともニンマリな光景でした。
ちなみに私たち家族が在住している国では、電車で席を譲られるのはお年寄りや身体の不自由な方ばかりではありません。
未来を担う大切な存在として、子ども達にも当たり前のように席を譲ります。
素敵だなと思いつつ、元気ピンピンな娘に席を譲っていただくことは、ありがたくも、いまだに慣れないのですが^^;
日本からは、何かと殺伐としたニュースも聞こえてくるのですが、実際は「優しくて温かい人達がたくさんいる!」と、日本の良さを再確認できた帰国となりました。
また、12月とはいえ、まだまだ秋の名残がそこかしこにあり、娘の目にたくさんの秋色を見せてあげられたこともすごく良かったです。
秋の野山の色は、赤ではなく「朱色」、黄色ではなく「山吹色」。そんな日本古来の色は、子どもたちが使うクレヨンの色にもなっていますが、それってとても素敵なことだな思います。
そんな風に、今までとは違う視点で日本を感じられたのは、海外が長いから? 歳をとっただけ? 子どもと一緒に見ているから……?
うーん。その、全部かもしれません。
娘には、そんな、日本独自の「美徳」を、帰国の度に少しずつ胸に刻んでもらえたらいいなぁと願いつつ。
次の一時帰国を今から楽しみに、また異国での暮らしを一歩一歩、家族とともに進めていけたらと思います。