あべこべ姉妹にっき[vol.3]
我が家の姉妹は、丸4歳ちがい。
年齢差があるためか、長女は妹を「弱き者」「守るべき存在」と認識しているようで、大切にしている絵本を破かれても、幼稚園で頑張って作ってきた工作を壊されても、髪の毛を思い切り引っ張られても、
「いいよいいよ、しかたないよ」
と、怒ることもなく許してくれていました。
時々、悔しくて泣いちゃうこともあるけれど、妹に「怒る」という感情がないようなのです。
まだまだワガママしたい・甘えたい盛りなのに、「お姉ちゃん」ってすごいんだなぁ〜と、一人っ子の私は感心しきり。
でも、これも、次女が8カ月の頃までのこと。
次女のつかまり立ちが始まり、自己主張が激しくなってきた9〜10カ月のころから、姉妹の関係性が変わってきました。
次女が荒らした部屋は、いつも長女が片付けてくれます。
この日も、次女が撒き散らかした積み木を長女は「まったく、もう」と言いながら片付けてくれていました。
そこに、空気を読まない次女、登場。
せっかく片付けた積み木をまた放り投げたり、姉のじゃまをするように腕の下に潜り込んだり……。
ここで、長女、ついにキレました。
「いい加減にしてよ! 誰のために片付けてあげてると思ってるのよ!! もう、あっち行っててよ!」
いきなり強く怒られた次女、ビクッ!とした後、号泣。
でも、涙は出ません。泣いている表情と、泣き声を出しているだけ。泣いてない。ぜんぜん、泣いてない。妹、おそるべし。
そして、最終的に、姉妹ふたりともプゥーっとほっぺを膨らませて、「フンッ!」と背中を向け合っていました。
おぉ、これは、本気のケンカだ…。
当事者同士はプンプン怒っているのですが、そんな2人を見て私は、「0歳と5歳でも、ちゃんとケンカになるのねぇ〜」と興味深く観察してしまいました。
30分後、長女が次女に、「さっきは怒りすぎてごめんね」と半泣きで言って抱きしめていました。
たぶん、これで仲直り。
ちゃんと自分から謝ってあげられて、えらかったね。
それにしても、お姉ちゃんって、大変!
あとでこっそり、いたわってあげなくちゃ。