以前、自宅マンションのエレベーターで、ヒヤっとしたことがありました。
土曜日の昼下がり、2歳になる息子と買い物へ行った帰りのこと。
自宅のある8階に到着し、荷物で両手がふさがっていた私は先にエレベーターを降り、「開」ボタンを押しながら、中に残っていた息子に早く降りるようにと促していました。
その時、突然、エレベーターの扉が閉まったのです。
慌てて「開」ボタンを押し続け、扉を手で押さえようしたのですが、扉は開くことがなく、完全に閉まって、下階へと降下していきました。
1階に降り立つだろうと踏んだ私は、別のエレベーターですぐさま1階に急降下。
息子を乗せたエレベーターの前で待っているはずと走って行くと、姿が見えません。
血の気が引いた瞬間でした。
扉が閉まっていく様に唖然とした息子の顔を思い浮かべ、名前を呼びながら、階段を駆け上がりました。
すると、廊下から
「男の子のお母さんですか?」
という声が聞こえてきました。
声のもとに駆け寄ると、お掃除のおばさんに寄り添う息子の姿が!!
エレベーターは6階で止まり、そのとき息子も廊下へ降り立ったようです。
私の姿が見えないため、一人でウロウロしていたところを保護してくれていたのです。
これが、外出先の出来事だったら・・・。
お掃除のおばさんがおらず、誰かに連れ去られていたら・・・。
時間にして、わずか5分ほどのことでしたが、息子の姿を見るまでは、生きた心地がしませんでした。
元々、外出先では手を繋いで乗り降りしていたのですが、自宅だという安心感から気が緩んだのでしょう。
この日以来、息子より先にエレベーターに乗り降りすることは決してしていません。
ちょっとした気の緩みが、息子を危険にさらすこともあると身をもって実感しました。
(mama記者・tokko/とっこ)