【連載】ほっこりびより[その7]
第二子、妊娠後期に入りました。
今日は産院のマタニティ教室の日。
助産師さんのお話のあと、最後に分娩室の見学をしました。
3年ぶりに分娩台を見た私の脳裏に、初産の時の痛かったことや不安だったことが次々と蘇ってきました。
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「うわあぁ緊張する…」と思わず呟くと、隣にいた初産のご夫婦に「2回目でも緊張するものなんですね」と言われてしまいました。
産院を出ても気持ちが落ち着かないまま「たしかになぁ…。2回目でも、こんなに緊張するものなんだなぁ…」と思いながら、帰り道を歩きます。
お産で死んじゃう妊婦さんもいるんだよね。
そういえば、息子の出産のとき、もしかして私が今日死ぬかもしれないと思って怖くなったなぁ。
結局何事もなくお産が済んで良かったけど……。
でも、今回のこの娘のお産で、私もしかしたら死んじゃうかもしれない。
そしたら私は娘に会えないんだ。
もう夫と息子と一緒に過ごせないんだ。
いやだ。怖い。
どうしよう。怖い。
嫌な想像ばかりが頭から離れないまま家に着きました。
玄関のドアを開けると、夫と留守番をしていた息子が興奮した声で話しかけてきました。
「おかあさーーーん!!
ねぇお母さん、知ってる?!
お父さんのお腹には、赤ちゃん居ないんだって!!
だってね!お父さんは、男の子だ・か・ら♡
それでね!いーくんも、お・と・こ・の・こ♡」
なんかよく分からないけど、息子なりの大発見をしたのでしょう。
「そうなんだ…赤ちゃんお腹にいないんだ。なんか、いーくんて、ほんと平和だね」と私が笑うと、「うん、平和だよね」と夫。
張り詰めていたものが、急に軽くなりました。
こんな無邪気な3歳のこどもを残して、私はまだ死ねないや。
夫と、息子と、娘と私、誰一人欠けることなく4人で暮らしていくんだ。ぜったい。
必ず安産で、ここに帰って来てやる!!
赤ちゃん、頑張ろうね。
さぁ、赤ちゃんに会える日まで、あと2カ月です!