ママ向けの写真撮影講座をしている中で、一番よく聞かれるのが
「写真を撮ってもブレてしまうんですが、どうしたらいいんですか?」
ということ。
どんなにいい表情でも
どんなにいい環境でも
とにかくブレてしまったら写真は使い物になりません。
フラッシュを炊けばブレずに撮影できるけど、フラッシュを使うと「ザ・記念写真」になっちゃいますし・・・。
そもそも写真というのは、すごくざっくり言うと、「パシャ」とシャッターを開閉している間に、センサーに光を取り込むことで場面を切り取っているんです。
暗ければ、長くシャッターを開けて光をとりこむ必要があります。
そのシャッターを開けている間に被写体が動いてしまうと、もうそれはブレ写真決定。
なので、暗い場所だとブレやすいという現象が起きるんですね。
まあ、難しい話はさておき。
ブレには、いくつかの原因が挙げられます。
- (1)撮影している場所が暗い
- (2)子どもが高速で動きすぎ
- (3)自分がブレている
ひとつずつ、考えていってみましょう。
(1)「撮影している場所が暗い」については、とにかく明るい場所で撮影する!
とはいえ、人間の目はとても優秀で、暗い場所でも明るい場所でも適応できてしまうので、感覚的にはなかなか分かりにくいですよね。
では、カメラではどのくらい違うのか?
たとえばこの環境(やや晴れの日の日中、室内)の場合
暗い側だと
明るい窓側だと
シャッターは半押しすることで、「この条件で撮りますよ〜」というのが画面などに出てきます。
上の例で見ると、同じ室内でも、「1/○○」の数値が違うのが分かります。(「ISO」とか「F2.8」ってなんじゃい!というのはまた後日)
この「1/○○」というのが「シャッタースピード」というやつで、この長さぶん「シャッターをあけて光を取り込みますよ」ということ。
単位は秒で、「1/50」なら、「1秒の1/50の長さの時間」ということです。
この場合、1/60秒と1/100秒なので、倍近く数値が違うということなのです。
もちろん屋外なら1/500秒とか1/1000秒という数値が出てきます。1/500秒というくらいの明るさなら、走っていてもだいたいブレずに撮影できます。
ああ、ほんとこういう数字が出てくる長い説明はイヤ!というかたは、とりあえず、
室内なら日中の窓際で撮れ!
動けるようになったら外で撮れ!
ということです♪
でも、半押しすると「今こんな条件で撮ろうと思ってますよ」という数値が出てくるので、参考にしてみてくださいね!
動かない被写体なら、初心者の方でも1/40-50秒くらいのシャッタースピードならブレずに撮影できると思います。
もちろんシャッタースピード以外にもいろいろ要素はあるのですが、文章にすると複雑になってしまうので、とりあえず一番大きな要素であるシャッタースピードの説明でした。
(2)子どもが高速で動きすぎ
小さい子どもってそもそも大人の言うことを聞きません。
こっちむいて〜と言ってもそっぽ向かれちゃう。
こんな難しい被写体はありません。
でも、走って遊んでいる最中に無理に撮影しようとしていませんか?
たとえば、屋外なら走っている最中でも撮影することが可能ですが、室内だと至難の業。それはプロだって同じです。
なので、私は対策のひとつとして、おもちゃを持たせるようにしています。
おもちゃで集中して遊んでいるときは、たいていおとなしくしているものです。そこで、名前を呼んだり音のなるもので注意を引いて撮影します。
(3)自分がブレている
こちら、なさそうで結構ある話です。
特に小さなカメラでシャッターのプッシュボタンを押すときに、その押す力でカメラのレンズ位置が移動しちゃってる、なんてことも・・・。
しっかりと脇をしめて、自分自身が動かないように意識してみてくださいね。
自分が「ブレない」環境を作る、というのも子供撮影ではとても大切なポイントです。
この3点を改善することで、かなりブレ写真は減ってくるはずです。ぜひ、意識して撮影してみてくださいね!
さて、次回は連載3回目。
読者さんから質問の多かった「どんなカメラを選んだらいいの?」をお送りしたいと思います。
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