【連載】子どもとたべよう!手作りおやつ[22]
手作り大好きな私と4歳娘。
今年のバレンタインはどうしよう、と考えていたときに生協のチラシで見つけたのが「カカオから作る本格チョコレートワークショップ」でした。
■パルシステム会員による自主イベント
私が利用している生協、パルシステム東京では、利用者である会員が、地域ごと、トピックごとに委員会を作り、食育、古着交換会、社会派映画の上映会、パルシステム商品の試食会など、さまざまなイベントを開催しています。
今回のイベントは、そのうちの1つ、「食育ポケット委員会」が主催しているもので、タイトルの通り、チョコレートの原料「カカオ」からチョコレートを作りつつ、カカオの生産地で起きていること=児童労働や不公平な貿易など、を知ってもらおうというものでした。
パルシステムのこういったイベントの中には子どもとともに参加できるイベントもあるようですが、今回は子どもは参加不可。
ただし同じ建物内で保育をしてくれる、とのことで、調理実習は大人だけでやってきました。
使ったのは、NPO APLA (Alternative People’s Linkage in Asia=人びとが創るもうひとつのアジア)さんが販売している、フェアトレードのチョコレートキット。なんと、カカオマス、カカオバターのほか、カカオ豆までついてきます。
会場にはすでに材料や必要な器具がセット済み。
いつもイチから自分でやらなくてはならないママにはうれしい配慮です。
カカオポッドも触らせてもらいました!
この中に、カカオの果実に包まれたカカオ豆が入っています。
調理実習はグループで行ったのですが、自分がカカオを刻んでいると誰かが湯煎の用意をしておいてくれる、自分が洗い物をするとそのそばから誰かが拭いてくれる、といった具合で、超短時間でさっさと物事が進み、これがとても新鮮でした。
普段家で、自分がやらないと何も進まない、というのが当たり前な状態になっているので、自分以外にも動いてくれる手があるというのはすごく爽快、快感でした!
■実習を活かして自宅でチョコ作り
さて、この実習でひと通りのチョコレートの作り方、カカオ豆の活用法なども教えてもらったので、早速APLAさんで同じキットを購入。後日家で娘と一緒に作ってみました。
(1)カカオ豆をフライパンで煎る
(2)カカオ豆の外皮を手で剥がし(熱いので気をつけて!)、カカオ豆を指で砕いたり、すりこぎですって小さくする
(3)トッピングに使いたいドライフルーツ(キット外)を刻む
(4)カカオバターを刻む
(5)カカオマスを刻みます
(6)刻んだ(4)と(5)を合わせて湯煎にかけ、溶かす
(7)粉糖(キット外)と全脂粉乳(キット外)を(6)に入れて混ぜる
(8)規定の温度になったらバットや型に流し込み、(3)をトッピングする
(9)冷蔵庫で冷やし固めてできあがり!
我が家の4歳娘は全工程、一緒に頑張ってくれました!
手順(4)(5)で包丁を使いますが、心配なら、お子さんにはピーラーを使わせても良いかもしれません。
1~2歳の小さなお子さんにはピーラーでも難しいかもしれませんが、(2)のカカオ豆を小さくするところや(8)のトッピングは一緒に楽しめます!
親としては、一緒にチョコレート作りができたのも楽しかったですし、APLAさんのキットがフェアトレードということで、安心して楽しめたのもよかったです。
フェアトレードというのは、児童労働や過酷な労働条件、買い叩きといった、社会的におかしな取引が行われていない貿易という意味です。逆に言えば、フェアトレードではないチョコレートやカカオは、生産地の子どもの過酷な労働の上に成り立っている可能性があるわけです。
子どもと楽しくチョコレート作りをする一方で、他の子どもを過酷な労働に追いやっているなんて悲しすぎますものね。フェアトレードでよかった、と胸をなでおろしている次第です。
バレンタインは過ぎてしまいましたが、ホワイトデーにどうですか?
【ホワイトデーのアレンジに】
- カカオマスを使わず、カカオバターと砂糖やミルクだけで作ればホワイトチョコレートになります。
- 作りたても絶品ですが、2~4週間寝かせるとさらにおいしくなるそうです。
【関連ページ】
- タベソダ(パルシステム)
- NPO APLA(オンラインショップ)
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