【連載】おっぱい110番[04]
子育てに奮闘しているママさんたち、いつもお疲れさまです。特に母乳育児を続けているママさん、睡眠時間も栄養も子どもを優先させて頑張っていらっしゃることとおもいます。
「卒乳」か「断乳」か
母乳育児を続けているママさんは、一度は卒乳か断乳かのはざまで揺れ動いたことがあるのではないでしょうか。
私もそうでした。
息子はおっぱい大好きで、1歳を過ぎて大人と同じような堅さのものが食べられるようになってからも、四六時中、ほんとに『四六時中』おっぱいおっぱいでした。
こんなに大好きなおっぱいを奪うことは可哀想でできない、卒乳を目指そう! と思っていましたが。
ですが、「イヤイヤ」の主張が出始めた1歳5カ月あたりから、ことあるごとに(特に自分の要求がすぐ通らなかった時やくじけそうになったときなど)授乳を要求されて、その度に家事や用事が中断され、正直もうしんどい……と思い始めました。
月齢のわりに、あまりに頻回なので虫歯が心配になってきました。
夜中も何度も授乳するので母子ともに寝不足だったのも理由です。
今、卒乳と段乳のはざまで悩んでいるママさんたちが、自分たちの卒業の仕方を決めるひとつの参考になればと思い、息子と私の体験談を記します。
こういうケースもあるんだなぁという軽い気持ちで読んでいただければ幸いです。
私が実践した「言い聞かせ卒乳」
母親の意思で授乳をやめる断乳でもなく、子の意思でやめる卒乳でもなく、ちょうどその真ん中あたりの、母の意思で決めるけど子も納得して授乳をやめる方法です。
※参考ブログ:最強母乳外来フェニックス(カテゴリ「☆様々な卒乳のかたち」)
私の言い聞かせ卒乳のやりかた
上述ブログに載っていたやり方を少しアレンジしていますが、私の言い聞かせ卒乳は以下のように実施しました。
まず息子(当時1歳8カ月)に以下のことを伝えました。
「昨日神様から電話があって、息子はもう色々楽しいことが増えて来たから、そろそろおっぱいにバイバイしなくてはならないらしい」
29日(16日後)になったらおっぱいにお花が咲くので、そしたらおっぱいバイバイだよ。
うちは毎朝神棚に手を合わせているので「神様」がしっくりきましたが、「おにいさん(おねえさん)になったからバイバイ」とかでも良いと思います。
お花にした理由は、単に息子が草花好きだから。
怖い顔など、おっぱいがきらいになるものは書かない方がいいみたいです。
ちなみに上述ブログでは、この言い聞かせ期間は1カ月は欲しいとされています。
以下、わが家の流れ(時系列・箇条書き)です。
- 家中に、おっぱいに描くマークを貼る
- 夫から「今度おっぱいばいばいするんだって? すごいね~」などと2~3日に1回くらい言ってもらった
- Xデーまでの授乳はほしがるだけあげます。母子ともに悔いのないように
- Xデーの数日前から少しずつおっぱいに絵を描いていく
- Xデー当日は、朝に最後の授乳をしたあと、おっぱいに描く絵を完成させます。その後は、スパッと授乳をやめる
- おっぱいケアのため4日後と10日後に助産院に行った
言い聞かせ卒乳を完了して
このような感じで、息子はおっぱいを卒業しました。夜は朝までぐっすり寝られるようになりました。今現在2歳1カ月ですが、以降おっぱいを飲みたがりません。他の子の授乳姿を見ても大丈夫なようです。
時期的なもので偶然かもしれませんが、おっぱいを卒業してからは息子の自立性が増したように感じます。
誘ってもないのに子ども用便座に座りたがったり、他の子とおもちゃの取り合いになってもすぐ「おっぱい!」だったのが自分でなんとかしようとしたり。
ただ、おっぱいにはやはり愛着があるようで、いまだにお風呂などで私が裸になると嬉しそうに抱きついて来ますし、時々恥ずかしそうに、おっぱいをそっと口で触れたりしています。
大好きなおっぱいと別れるので淋しい想いはさせてしまいましたが、一般的な断乳のやり方よりも負担が少なく済んで良かったかなと私は思っています。