育児を始めてからの3年間、大好きな読書もあえてせずに過ごしてきましたが、どうしても気になる本があったので、図書館で借りてみました。
『子育て主夫青春物語「東大卒」より家族が大事』という本です。
著者は、東大に現役合格し、卒業後は大手自動車メーカーに就職という経歴の持ち主の堀込泰三さん。
ところが、奥様のお仕事の関係で堀込さんご自身が育児休業を取るということになります。
最終的には会社を退職をし、主夫となり子育てをするという選択をし、そこから、何と家族3人での海外での生活へと続きます。
「育メン」「育メン」といわれる世の中にはなりましたが……。
キャリアを捨ててまで、育児や家事中心の生活を送られている点に驚きを感じ、いっきに読んでしまいました。
読み始める前は、「どうしてこんな思い切ったことができたんだろう?」という疑問がありましたが、すべて読み終えて「なるほど、納得!」と思いました。
この本には、育児を通して堀込さんが男性目線で感じ取った育児の大変さや、考えや感情の変化などがたくさん盛り込まれています。
それだけでなく、堀込さんご家族が過ごした海外での生活のことや、堀込さんの学生時代のこと、主夫をしながらも違った形でお仕事を始めていく経緯などいろんな話題が詰まっていて、参考になりましたし、良い刺激になりました。
他のお父さんにはできない経験を、悪戦苦闘しながらも、一つ一つのことに幸せをかみしめながら取り組んでいく堀込さんの姿には心打たれました。
ちなみに、私がこの本を読んでいて特に心に響いた文章は下記のところでした。
子育ては自己犠牲であるという人もいますが、そんなことは決してないと私は思っています。
時間的制約はかなり増えて、自分の時間を持つことなど、到底できません。
それまでにやっていたいろんなことをあきらめる必要が出てくるでしょう。
でもそこで、子どもと過ごす時間をめいっぱい楽しむことができるなら。それさえできれば、もう、すべての時間が自分の時間になるのです。…………
インターネットで話題になっていたので知りましたが、テレビでも堀込さんご家族のことが今度取り上げられるそうです。
10月24日(月)午後7時からの『結婚したら人生激変!〇〇の妻たち』(TBS系列)という番組です。
興味のあるかたはチェックしてみてくださいね。
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子育て主夫青春物語 「東大卒」より家族が大事 (単行本・ムック) / 堀込泰三/著 |