昨年、第2子であるむすこが誕生したわが家。
4年ぶりの赤ちゃん育児に奮闘する毎日を送っています。
2人目ということで適度にゆるく力の抜けた子育てをしていますが、子ども2人の面倒をみながら家のことをするのはやっぱり大変。
むすこは抱っこしている間以外はずっと泣いていて、あまり昼寝をしない子。そのため、上の子が保育園に行っている間に夕食を作るのもひと苦労……。
■5カ月で離乳食を始めたものの…
そんなこんなで、むすこが5カ月になったある日、離乳食を始めました。
2人目なので、進め方や基本的な作り方はわかってる。
離乳食のレシピ本、裏ごし器にブレンダー、冷凍用の小分けパックも準備万端。
余裕があったら、ママ雑誌やInstagramで見たかわいい盛り付けもやってみたいなあ。
…でもいざその時がきてみると、離乳食を作る時間が圧倒的に足りない!!
上の子のときは、数種類の野菜をコトコト煮込んでスープにして、野菜をそれぞれすりつぶし、種類ごとに分けて冷凍。
そして、食事のたびに冷凍ストックのうち何種類かを組み合わせ、解凍してスープやだしでのばすという作り方をよくしていました。
フリージングは便利だったので、今回もその方法でいこうと思ったのですが、家族の夕食を作るのでさえやっとなのに、大量の野菜を切って、長時間煮て、1種類ずつすりつぶすという作業をする余裕がなかなかありません。
■「取り分け離乳食」に作戦変更
そこで、作戦変更!
料理の時間は一度で済ませたい。
離乳食は大人&むすめのごはんと同時に作るしかない!
今回は「離乳食だけを作る」のはあきらめ、「取り分け離乳食」でいくことに決めました。
でも、離乳食の取り分けという方法があることは知っていたものの、具体的なやり方がわかりません。
- どんなメニューが取り分けに適しているの?
- 取り分けるタイミングはいつ?
- できあがってから?
- 味付けはどうするの?
- 赤ちゃんの分はお湯で薄めるの?
- それとも大人は後で足す?
お味噌汁の上澄みをあげたらいいってよく聞くけど、離乳食教室では塩分が多いからダメって言われたし……。
先輩ママやおばあちゃん世代の大先輩たちは、取り分けは簡単だよ! 適当に! なんて言うけれど、私はまず基本的なことからわかっていませんでした。
そこで、勉強するために読んでみたのがこちらのレシピ本です。
■大人2人分+赤ちゃん1人分のレシピ本
本のタイトルが、今の私が求めていたモノそのまんまです。
この本は、乳幼児を子育て中の現役ママたちのチームが、助産師の指導のもとに作成されたのだそうです。
ママたちが経験を活かして意見を出し合って作ったというのが、チアママに通じたものを感じて親近感がわきました。
ママたちの意見が盛り込まれているだけあって、使用する食材や調味料は手に入りやすいものばかりで、調理時間は短く、工程も簡単。
レシピ以外のページに書かれているアドバイスも、すべてママの手作りでなければいけないと固く考えず、「市販のベビーフードや化学調味料無添加のインスタントだしもうまく活用してね」というようなことが書かれていたりして、忙しくてお疲れの乳幼児ママたちに寄り添ってくれている感じがしてほっとします。
レシピは、大人2人分+赤ちゃん1人分の分量になっています。
工程の途中で、「→カミカミ期」というように離乳食の時期ごとに取り分けるタイミングが書かれているので、作りながらその表記にそって赤ちゃんの分を分ければOK。
取り分けた後、赤ちゃんの分をつぶしたり、だし汁でのばしたりするレシピが多いです。
■汁物を1日1回作ること
また、この本で大切にしていることは、汁物を1日1回作ること。
汁物があれば、だし汁を活用できるし野菜を手軽にとることもできて、離乳食作りが一気に楽になるそう。
わが家は毎日汁物を食べる習慣がなかったため、このアドバイスは目からウロコでした。
他に大きな特徴としては、離乳食の期の呼び名と区切りが独特で、
- おかゆ期(5~8カ月)
- おあじみ期(7~12カ月)
- カミカミ期(11~14カ月)
- 完了期(12~18カ月)
となっています。
初期・中期・後期や、ゴックン期・モグモグ期・カミカミ期・パクパク期などの区切りが一般的だと思いますが、この本ではあえて各期の分け方に幅を持たせ、月齢を重ねているそうです。
各期にはっきりした境界線はなく、赤ちゃんの体調や食べる様子、いろいろな事情に合わせて柔軟に対応しましょうという考え方です。
最初は聞き慣れない期の区切りに戸惑ったものの、その子に合ったペースで柔軟に進めたらよいというスタンスは、私とむすこには合っていました。
むすこは8カ月頃まで離乳食を全然食べず、食材の種類も量も増えない…と焦っていたところ、この本に「焦らなくていいんだよ」と言ってもらえたようで気持ちが楽になりました。
■離乳食作りは気負わなくても大丈夫
食材の種類の増やし方が一般的な指針よりもスローペースなので、教室での指導や他の離乳食本などと照らし合わせながら使用する食材を加減してもよさそうです。
レシピを最後の工程まで作ってできあがる大人ごはんの味付けは、薄すぎず濃すぎず、やさしい味でおいしいです。
そして……好き嫌いが多く偏食なむすめ(4歳)にも好評!
これは予想外のうれしいできごとでした!
むすめは、魚介のあんかけ焼きそば、野菜のチヂミが気に入ったようでした。
食品別索引に、おかゆの炊き方、離乳食の進め方や必要な道具など離乳食の基本についても詳しく掲載されているので、1冊目の離乳食本としても十分活用できると思います。
離乳食の取り分けをするようになって、フリージングをしなくなったわけではありません。
多めに取り分けたあと小分けにして冷凍しておけば、解凍してすぐに食べられる調理済み冷凍ストックも作ることができます。
現在、私は仕事に復帰して、むすこは離乳食を完了する前に保育園に入園。
平日に料理できる時間がますます減ったため、今まで以上にますます取り分け離乳食のお世話になっています。
「離乳食作りは気負わなくても大丈夫」「まずは大人がおいしいごはんを楽しんで。その中から赤ちゃんにおすそ分けをしてください」というメッセージが伝わる、大好きな1冊になりました。
みなさんもぜひ手に取ってみてください。
おとなごはんと一緒に作るあかちゃんごはん [ 高橋若菜 ]
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