【連載】子どもと一緒に旅しよう![52]
以前は旅行が趣味だった方も、子どもが生まれてからは「海外旅行は無理かな?」と躊躇してしまう方が多いかと思います。
私もその一人でした。
学生時代のバックパッカーから始まり、社会人になってからは仕事でもプライベートでも海外へ行くことが多かったので、子どもができてから最初に思ったことは、「この先しばらく海外にはいけないな」ということでした。
でも、無事長女が生まれ、育児に慣れてくると、「やっぱりどこか海外へ遊びに行きたい!」と思うようになりました。
しかし「子連れ海外旅行」について調べ始めると、友人やネット上の意見はどれも否定的なものばかり…….。
「赤ちゃんを飛行機に乗せるなんてかわいそう!」
「子どもが大きくなるまで親は我慢するもの!」
そんな意見を見聞きしていったんは落ち込みました。
でも、「実際どんなものかわからないのにあきらめたくない!」「 何事も経験!」と思い直し、初の子連れ海外旅行を決断しました。
娘が8カ月の時でした。
それから毎年1~2回は家族で、時には娘と二人で海外旅行に行っていますが、これまでの経験からすると、「ママが行きたいなら、迷わず行くべき!」と、今は言えます。
大人だけの旅では味わえない、子連れ旅行の醍醐味があるからです。
そして子どもにとっても、「話している言葉が違う」「肌の色が違う」「食べ物の味が違う」など非日常の中で発見があり、より高い視点が身に付き、貴重な経験となると思います。
なにより、子どもとの海外旅行は本当に楽しいです。
事前にポイントを抑えておけば、大変なことよりも楽しい思い出の方が圧倒的に多くなると思います。
では、私的・子連れ海外旅行のポイントを順にお話したいと思います。
■旅行先の決め方
旅行は行きたい国に行くのがもちろんベストですが、大人だけの旅と違って、子連れ旅行はリスクを極力避けたいものです。
せっかくの旅行なので、大人も子どもも安心して過ごせる国を選んでください。
【ポイント1:治安面で安全な地域であること】
治安に関しては、こちらの外務省サイトで最新情報をチェックしています。
【ポイント2:都市のインフラや設備が一定以上の地域であること】
食(特に水)の安全や、旅先での突然の病気なども考慮すると、ある程度の規模の都市以上が安心です。
【ポイント3:子ども好きな人が多い国(おすすめです!)】
上記2つの条件を満たした上で、子ども好きで有名な国への旅行は、子どもが小さい時期にしか味わえない、特別かけがえのない思い出となるので、とてもおすすめです。
これまでの経験では、イタリア、韓国の人々は赤ちゃんや子どもが大好きで、子連れ日本人ママにとても優しい対応をしてくださいました。
道を歩いていても、レストランに入っても、全員…とまでは言いませんが、たくさんの人たちが満面の笑みで、子どもをあやしてくれたり、お菓子をくれたり、母子をいたわってくれました(こんな経験は東京では味わえません!)。
逆に、大人と子どもをはっきり区別している国は、夕飯時でも子どもをレストランへ連れていくと断られることもあります。
旅先の国が、子どもにどこまで寛容かも調べてみると良いと思います。
またパパ・ママが行ったことのある国や、英語が通じる国、知り合いがいる、など、安心できる要素が多いほどリスクヘッジになります。
■海外旅行前にやっておくべきこと
思い立ったらすぐ行ける!というわけではないのが、海外旅行。
事前に幾つか準備が必要です。
【パスポートの取得】
その昔は親のパスポートに子どもを併記することができましたが、ご存知の通り、現在はどんなに小さな赤ちゃんでも一人一冊のパスポートが必要です。
サインは父母のものになるので、事前に考えてから申請に行くと良いです。
パスポートの申請についてはこちらを参考にしてください。
【海外旅行保険の確認、加入】
海外旅行にクレジットカードを持っていく方が大多数と思いますが、クレジットカードに付帯している海外保険が意外と便利なので、今一度確認しましょう。
旅行中の事故や病気にも24時間対応してくれなど、安心です。
特にゴールドランク以上のクレジットカードであれば、「家族特約」がついている場合が多いので、子どもの海外保険を別途加入する必要がありません。
年会費を払ってでもゴールドカードを持っていた方がお得な場合もあるので、一考の価値ありです。
クレジットカードの保険を利用しない場合は、「海外旅行保険」に事前加入(ネットでも可)しておくといいでしょう。出発時でも空港で加入できますが、ピーク時はかなり混雑して手続きに時間が掛かることがあります。
[後編]では、子連れ海外旅行のプランの立て方などについてお話したいと思います。
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