3月、それは卒業の季節!
子どもがいるご家庭には、なによりも感慨深いイベントですよね。
思い出のシーンを写真として形に残したいと考える親御さんは多いと思います。
今回はそんな方のために、式典での撮影についてお話しします。
入学式、卒業式で撮影するときのポイント
入学式、卒業式などで撮影するときに気をつけたい点は次のようなことです。
- 指定された席(エリア)からの撮影になるので、ズームが必要
- 室内なので、暗い場所での撮影になる
では、これらの対策です。
まず、レンズキットでついてきたレンズに「望遠レンズ」があったら、そちらを使いましょう。
もし、「いずれ運動会なんかでも使うだろうし、この機会にズームレンズを購入したい」という方は、200ミリ程度まで望遠ができるレンズがおすすめです。
望遠レンズを持っていない場合は、写真の撮影サイズを最大にします。
たとえば、普段Mサイズで撮影していたら、Lサイズで撮影しましょう!
お子さんが小さく写った写真を後でトリミング(画像切り取り)すれば、望遠で撮ったような写真になります。
次に暗い場所での撮影のコツです。
式典は体育館やホールなどの室内で行われます。
でも、暗いからといって三脚はNG(の場合がほとんど)。
みんなが決められた場所で見ることになるので、周りの方のじゃまになってしまうからです。
三脚って広げるとすっごく場所を取りますもんね!
そんなときおすすめなのが、一脚です。
一脚というのは、こちら!
見たことがない人も多いかもしれません。
こちら使い方は普通の三脚と同じ。カメラを棒の先に装着して、立てて撮影します。
手振れというのは、「シャッターを押すときに、自分のシャッターを押す力でカメラが下に動いてしまう」ことが大きく影響しているんです。
その点、一脚は三脚のように横方向の安定はないですが、下に押す力に関してはしっかりホールド力があります。
これだけでも、かなりの手振れ補正効果が期待できますよ!
それに三脚と違って、場所を取りません。
プチアドバイスですが、三脚も一脚も伸ばすときは太いほうから伸ばしましょう。そちらのほうが安定するんです。
先っぽの細いほうから伸ばしてしまう人、結構多いんです。
一脚の製品で私がおすすめするのは、「Velbon 一脚 レバー式 EXUP-53」です。
▲Velbon 一脚 レバー式 EXUP-53 5段 小型 自由雲台 アルミ製 371744
ベルボンはプロも愛用しているメーカーで、信頼性があります。
動画から写真にすることもできる
ここまで写真撮影のコツについて書いてきましたが、ビデオカメラがあれば、式典の撮影はこちらのほうがおすすめです。
第一に、ビデオカメラは標準で高倍率ズーム機能がついているので、望遠が簡単にできるからです。
また、パソコンが必要となりますが、取り込んだビデオから1コマを取り出して、画像にすることもできます。
最近のビデオカメラはかなり高画質なので、ビデオから取り出した1枚でも印刷しても充分きれいなことが多いのです。
式典で注意してほしいこと
ここまで、式典での撮影について書いてきましたが、一番心に留めておいてほしいこと、それは「周りへの配慮」です。
「式典を記録として残したい」と思うあまり、つい前に出て撮影して、周りの人のじゃまになってしまうことがあります。
また、一眼レフやスマホでの撮影で気をつけたいのが、シャッター音。
「カシャ」というシャッター音は結構うるさいものです。
これを皆でやってしまったら、シャッター音だらけの式典になってしまいますものね。
かわいい子どもの大事な節目の式典であるのは、参加しているどの親にとっても同じ。
撮影時は、周りへの配慮を忘れないようにしましょう。
そして、とても見逃しがちなことですが、「撮影にばっかり夢中になって、大事な式典なのに写真を撮っていた記憶しかない」ということがありませんか?
私も経験がありますが、たとえば旅行にいったときも写真撮影ばっかりに夢中になって、自分の目で見た風景の記憶がなく、あるのは写真を撮っていたという思い出ばかり…なんてことに(笑)。
自分の目でしっかりと見届けるというのは、「記録を残すこと」よりも大事なことです。
「公式のカメラマンが撮影して、あとで写真を買うことができる」という場合は、あえて式典中は撮影はしないという選択もあると思いますよ!
式典が終わって外に出たときに、記念撮影はいくらでもできるのですし。
いかがでしたか?
これらのコツ・ポイントは、入卒園といった式典以外に、お遊戯会や発表会など室内で行われるイベントで共通していますので、ぜひ覚えておいてくださいね。
大事な節目のイベントの写真。「家族にとって後悔がない形」を検討してみてください!