ママたちが創る、ママのための子育てウェブマガジン[チアーズママ]

ママのための写真撮影TIPS[03] どんなカメラを選んだらいいの?

 

image

 

今回は読者さんから質問が多かった「どんなカメラを選んだらいいの?」について書かせていただこうと思います。

 

私は職業柄そういった質問をかなり受けますが、それにお答えしているうちに、カメラが趣味の方とママでは、同じ一眼レフカメラでもまったくおすすめのポイントが違うんだな、と気がつきました。

 

それはカメラ本体のみならず、使い方についてもそう。たとえば以前お話した、撮影サイズの話。
カメラ趣味の方なら、「せっかくなのだから最大サイズ+RAWで!」となるわけですが、ママはそんなにスペックの高いパソコンを持っているわけではありません。
いくら高画質でも1枚が重いと扱いが重くてイライラするばかりか、ハードディスクがいっぱいになり「また新しいハードディスクを買わなくちゃいけないの?!」なんてことになります。

 

購入するカメラだってママ視点のものがいいですよね。
私の今までの体験や身近なママから見聞きした話から、オススメカメラについて書かせていただこうと思います。

 

【一眼レフカメラが必要なの?】

これ、とても大事なポイントです。よく聞くのが「買ったのに重くて使う機会があまりない!」という話。
一眼レフカメラは重いので、ただでさえ重いマザーズバッグに入れるのは勇気のいることです。
「持っていったけど結局使わなかった~」「出すチャンスがなかった……」なんていうことをしているうちに、バッグに入るリストから削除されていってしまいます。

 

運動会の写真を残したい! という動機で買う方もいます。
でも、だいたい運動会はハンディカムで撮影したりしませんか? 走る被写体を望遠で撮影するのは、結構訓練のいることなのです!

 

ここまで読んで、「あ、私ちょっと無理そう……」と思った方は、買うのを思いとどまったほうがいいかも。

 

今ママが愛用しているカメラNO1はなんといっても携帯カメラ。いつでも必ず手元にありますものね。

加工アプリなども連携していて、最近は驚くほどキレイに撮影できます。
画質は一眼レフには劣りますが、インスタグラムなどの加工と連携することで、結構かわいい写真が撮影できます。私もインスタグラムは愛用しています。

 

まずは持っているものからしっかり使いこなしてみてください。それで、さらにキレイに撮影したいし、説明書も読める! と思える方はぜひ、次の章を見てみてくださいね。

 

【ママが一眼レフに期待しているものとは?】

一眼レフの写真って? というと、皆さん口を揃えておっしゃるのが「背景がボケた写真」。私も最初はそう思っていました。

 

一眼レフで背景がボケた、きれいでシャープな写真は撮影できます。が……、実は一眼レフカメラとセットでよく購入される、「レンズキット」のレンズは、背景をボカすにはあまり適したレンズではありません。

 

「はあ!? どういうこと!?」と感じると思います。一眼レフが手持ちにある方は、レンズの記載をよく見てみてください。きっと「18-55mm f 3.5-5.6」と書いてあるのでは?
ボカして撮影したいのであれば、できれば「f1.8」あるいは「f1.4」というレンズがいいのです。
「そうなのか~知らなかった! じゃあ追加でレンズをもう1本買おう!」と思って、欲しいレンズの値段を見ると「5万円」それがカメラの世界ってやつです。

 

さて、前置きが長くなりました。なんだかいきなり専門的な話で、よくわからない! と思われるかもしれませんが、ハマったときのために、次のステップくらいまでは踏まえて買っておくのが、賢い買い物です。

 

そこで私がまずおすすめするのは、「EOS Kiss X50 こだわりスナップキット」です。実勢価格4〜5万円ほどで購入することができます。

 

一眼レフカメラを買う場合、予算は5万円前後だと思いますので、価格帯としてもちょうどよいカメラです。

 

一眼っぽい写真が撮りたい! という方は、こちらを買って、「F1.8」というレンズを装着し、説明書を読んで「絞り優先モード」にして、絞りをF1.8にして撮影してみてください。

「あ、そう、これこれ!これが撮りたかったの!」と実感できると思います。

 

え、じゃあ「18-55mm f 3.5-5.6」っていうレンズはいらないの? と思うかもしれませんが、実はこの「F1.8」というレンズは単焦点というレンズで、ズームしない上に、ちょっと離れた場所からじゃないと全身撮影ができないのです。「標準レンズ+単焦点」というのは、なかなか合理的な組み合わせなのです。

 

ちなみに、もしこのボカすレンズだけ欲しい場合、キヤノンだと1万円くらいで手に入ります。このレンズだけ妙に安くてとってもお買い得! 他のカメラメーカーだと「F1.8」のレンズはその価格では買えません。

 

「Wズームセット」は個人的にはあまりおすすめしません。もちろんいいレンズではあるのですが、だいたい望遠側はお蔵入りする人がほとんど。しかもぐい~っと望遠側に伸ばしたカメラは、焦点を合わせるのが難しいのです。

 

「本体の説明はないの?!」と思われるかもしれません。
確かに、カメラのランクは値段ごとに細分化されています。細かく見ていけば、いろいろ違いはあるのですが、ワンランク上のカメラくらいでは、劇的な違いはありません。細かく設定をいじれる、少し高感度撮影に強い、くらいの違いです。

 

なので、個人的には、ボディは一番下のランクか、そのもう一個上くらいのもので充分だと考えています。

 

【一眼レフとミラーレスどっちがイイ?】

カメラを買う上で、一番大事なこと。それは「実際にお店に行って持ってみること」です。
上でオススメした「EOS Kiss X50 こだわりスナップキット」ですが、軽いわけではありません。

 

実際に持ってみて「これは重いから、持ち歩かないかも」とチラリとでも感じたら、ミラーレス機コーナーへ行ってみてください。どのミラーレス機も持つとわかりますが、とっても軽いのです。

 

一眼とミラーレスは画質が違います。そもそもセンサーのサイズの違いなので「一眼でもミラーレスでもどちらでもOK」という方は、一眼レフをオススメします。ミラーレス機のほうが値段も高いことも多いので。

 

それでもミラーレス機である理由、それはもちろん、軽いから。持ち歩かないのならどんなにいいカメラを持っていても意味がありません。

 

【気に入ったデザインのものを選ぼう!】

デザインも大事だと思います。「かわいいから持ち歩きたい!」と思えるなら、ミラーレス機にする価値は十分あります。

 

ミラーレス機でオススメしたいのは「OLYMPUS PEN Lite E-PL2 パンケーキキット」。なんといってもかわいいデザイン! 持ち歩くのが楽しくなりそうですね!

 

 

女性を意識してアートフィルターなどの遊び要素も多いのが特徴。お値段は実勢価格8万ちょっと。

 

ミラーレス機は特に新しいジャンルということもあり、カメラ本体にWi-fi機能がついているなど、どんどん進化しています。そして結構値段も高いので、お店に行ってしっかりと吟味してくださいね!

 

いかがだったでしょうか? カメラを選ぶ際の一助となれば幸いです。

 

さて、次回は実践編です。 テーマは「産まれたばかりの赤ちゃんを撮影しよう!」でお送りします。

お楽しみに!

 

(mama記者・カメラマン 吉川久美子)

ママのための写真プロジェクト mama×photo project.  → コチラ

 

 

 

最新記事一覧

PAGETOP